【カンボジア】気候変動対策、新たな10カ年計画を発表

AI要約

カンボジア環境省は、2024~33年を対象とする「カンボジア気個変動戦略計画(CCCSP)」を発表した。再生可能エネルギーの導入や気候変動への耐性強化など、多岐にわたる内容を含んでいる。

新たなCCCSPでは農業や水資源、林業、水産業、エネルギーなどの分野に焦点を当てており、30年までに80億米ドルの資金が必要とされている。

カンボジアはパリ協定に基づく国別の温室効果ガス削減目標である「NDC」において、大きな成果を上げていると評価されている。

 カンボジア環境省はこのほど、2024~33年を対象とする「カンボジア気候変動戦略計画(CCCSP)」を発表した。クメール・タイムズ(電子版)が13日伝えた。

 イアン・ソファレス環境相はCCCSPについて、温室効果ガスの排出削減、気候変動への耐性の強化、環境ガバナンスの改善などを図ると指摘。再生可能エネルギーの導入推進や天然資源の持続可能な運用などについての戦略を盛り込んだと説明した。

 カンボジアは04~23年を対象としたCCCSPで、低炭素社会への移行に向けた戦略などを定めていた。

 環境省政策戦略局のスン・タイ局長は、新たなCCCSPは農業や水資源、林業、水産業、エネルギーなどの分野に焦点を置いて策定したと説明。環境データシステムの構築などに向け、30年までに80億米ドル(約1兆1,800億円)の資金が必要になるとの見通しも示した。

 イアン・ソファレス氏はまた、気候変動対策の国際的枠組み「パリ協定」に沿って定める国別の温室効果ガス削減目標「国が決定する貢献(NDC)」で、カンボジアは大きな成果を上げていると評価した。