ロシア西部2州で住民避難、ウクライナ軍越境攻撃続く

AI要約

ウクライナ軍の越境攻撃により、ロシアのクルスク州とベルゴロド州が住民に避難指示を出す事態となっている。クルスク州では7万6000人以上が退避し、ベルゴロド州でも一部地区の住民が避難を始めている。

ウクライナ軍はクルスク州の都市スジャを包囲しようとしており、クレネボ付近で大規模な戦闘が行われている。週末のミサイル攻撃でクルスク州では13人が負傷しており、国際原子力機関はロシアの最大級原子力発電所の状況を注視している。

ウクライナ大統領ゼレンスキーはクルスク州への攻撃を初めて認めており、国境を越えた軍事衝突が激化している状況下で、自制を呼びかけている。

ロシア西部2州で住民避難、ウクライナ軍越境攻撃続く

Guy Faulconbridge Lidia Kelly

[モスクワ 12日 ロイター] - ウクライナ軍の越境攻撃を受けているロシア西部では12日までにクルスク、ベルゴロドの2州が住民に避難指示を出した。ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、クルスク州への越境攻撃について初めて認めた。

ウクライナ軍が6日から越境攻撃を開始したクルスク州の地元当局によると、7万6000人以上が退避した。タス通信が10日伝えた。

南隣ベルゴロド州では、一部地区の住民の避難が始まったとグラドコフ州知事が12日に明らかにした。

ロシアの軍事ブロガーによると、クルスク州では、ウクライナ軍が、ガスパイプラインが通る都市スジャを包囲しようとしており、国境から約22キロメートル離れたコレネボ付近で大規模な戦闘が行われている。

ロシア国防省は、週末のクルスク州へのミサイル攻撃で13人が負傷したと発表した。同州にはロシア最大級の原子力発電所があり、国際原子力機関(IAEA)は、原発の状況を注視しているとし、ウクライナ、ロシア双方に自制を呼びかけている。