飼い主歓喜。いなくなった猫が8週間ぶりに思わぬ場所から救出される(アメリカ)

AI要約

ミネソタ州のダルースで行方不明だった猫が排水溝から救出される。

家族が2カ月間探し続け、近所の子どもたちの知らせで発見される。

体重が減っていたが、治療を受けて回復し、生き延びた驚異のストーリー。

飼い主歓喜。いなくなった猫が8週間ぶりに思わぬ場所から救出される(アメリカ)

アメリカ・ミネソタ州のダルースで、約2カ月間行方がわからなくなっていた猫が、思わぬ場所で見つかった。

AP通信によると、クリフトン・ネセスさんとアシュリー・コムストックさんの自宅で飼っていた3歳のキジ猫「ドリフター」は7月18日、自宅を抜け出した後に行方不明になった。

一家はドリフターがいなくなったことに心を痛め、特に12歳のエイプリル・ドレッセルさんはポスターを貼ったり、街中を歩き回ったりして探し続けた。

それでも愛猫は見つからず、諦めかけていた9月10日に、近所の子ども達が「工事現場の排水溝から猫の声が聞こえる」と知らせてくれたという。

一家が現場に行くと、足もとから猫の声が聞こえた。ネセスさんが土を掘り、敷かれていた布を破ると、猫の前足が出てきた。

「布の裂け目から小さな前足が出てきました。それはキジ猫の前足でした。さらに布を裂くと、頭が飛び出してきました」とネセスさんはAP通信に話している。

近所に住むダリア・ボバーグさんが撮影した動画には、ネセスさんが排水溝から飛び出してきた猫を持ち上げながら「ドリフター」と叫ぶ様子が映っている。集まった近所の人たちも意外な発見現場に驚きながら、喜びをわかちあっている。

ネセスさんらは、ドリフターが工事中だった下水道に入り込んだ後、蓋を閉じられて出られなくなったのではないかと考えている。

ドリフターはいなくなった時につけていた首輪をしており、体重は6.8キログラムから、半分以下の2.9キロに減っていた。その後動物病院で治療を受けたドリフターは体重も元に戻り、順調に回復しているという。

ネセスさんらは、ドリフターはネズミを食べたり、下水を飲んだりして生き延びていたのだろうと推測している。

ちなみに「ドリフター」には「放浪者」という意味がある。一家は独立心の強い性格から名づけたというが、8週間排水管を放浪して無事に生き延びたこの猫にぴったりの名前だ。