ロシア極東、退役原潜82隻解体 国営企業「ソ連の核遺産が消滅」

AI要約

ロスアトムの副社長が、ソ連時代に就役し退役した原子力潜水艦82隻の解体が極東で完了し、ソ連の核遺産がこの地域で完全に消滅したことを表明した。

日本政府もソ連崩壊後の1990年代から原潜解体に協力してきた。

原潜解体後の原子炉部分を保管する施設があるロシア極東沿海地方では、使用済み核燃料や危険な施設がない状況になったとアブラモフ氏は指摘した。

 【モスクワ共同】ロシア国営原子力企業ロスアトムのアブラモフ副社長は17日までに、ソ連時代に就役し、その後退役した原子力潜水艦82隻の解体が極東で完了し「ソ連の核遺産はこの地域(極東)で完全に消滅した」と表明した。タス通信などが報じた。退役原潜解体には日本政府もソ連崩壊後の1990年代から積極的に協力してきた。

 アブラモフ氏は、原潜解体後の原子炉部分を保管する陸上施設があるロシア極東沿海地方ラズボイニク湾で11日に行われた式典で「ロシア極東には使用済み核燃料は残っておらず、海域に処分待ちの危険な施設もない」と指摘。長年の環境問題が解決したと述べた。