「外国人増加」で韓国人口3年ぶりに増加…10世帯に1世帯は一人暮らしの高齢者

AI要約

韓国の総人口が3年ぶりに増加し、外国人の増加が主な要因となっていることが分かった。

韓国人の減少傾向が続き、特に幼少年人口が急減しているのに対し、高齢者の一人暮らし世帯が増加している。

首都圏の人口密集度も上昇しており、人口の半数以上が首都圏に集中している状況が続いている。

「外国人増加」で韓国人口3年ぶりに増加…10世帯に1世帯は一人暮らしの高齢者

 常駐外国人の増加により韓国の総人口が3年ぶりに増加したことが分かった。韓国人は着実に減っていて、なかでも幼少年人口が20万人余り急減した。また、韓国の世帯10カ所のうち1カ所は65歳以上の高齢者が一人暮らしをしている世帯だった。また首都圏の人口密集度も着実に上昇している。

 韓国統計庁が29日に発表した「2023年人口住宅総調査結果」(登録センサス方式)によれば、昨年11月1日0時基準の総人口は5177万5千人で一年前より約8万3千人増加した。総人口は2020年(5182万9千人)以降、2年連続で減少していた。

 3年ぶりに総人口が増えたのは、韓国人より外国人が増えたためだ。昨年の「常駐外国人」は193万5千人で、1年前に比べて18万3千人(10.4%)増えた。常駐外国人とは、韓国国内に3カ月以上滞在したり、3カ月以上の滞在目的で入国した外国人を指す。統計庁は、新型コロナウイルス感染症の流行後、韓国入国者の増加と雇用許可制の拡大が影響を及ぼしたと分析した。

 韓国人は2020年以降、3年連続で減少傾向を見せている。2022年に4994万人を記録し、4年ぶりに4千万人台に下がったのに続き、昨年は4983万人でさらに10万人減った。なかでも0~14歳の幼少年人口(561万9千人)が24万1千人減り、15~64歳の生産年齢人口(3654万6千人)も14万人減った。一方、65歳以上の高齢人口は960万9千人で46万2千人増えた。

 一人暮らし世帯の増加傾向も続いた。昨年の一人世帯は782万9千世帯で、1年前から32万7千世帯増えた。一人世帯が全体(2207万3千世帯)に占める割合は歴代最多の35.5%だ。1年前より0.1%上昇した。一人世帯の割合は1980年には4.8%に過ぎなかったが、2015年には27.2%、2019年(30.2%)となり30%台を突破した。

 65歳以上の「高齢一人世帯」は昨年200万世帯を超えた。昨年、高齢一人世帯は213万8千世帯に増えた。全世帯に高齢一人世帯が占める割合は、同期間に9.1%から9.7%へと0.6ポイント上昇した。韓国の世帯10カ所中1カ所は高齢1人世帯であるわけだ。

 首都圏の密集度は着実に上昇している。韓国の人口の50.7%である2622万6千人がソウルと仁川、京畿道などの首都圏に密集して暮らしていることが分かった。首都圏の人口比重は2015年の49.5%から2019年50.0%を経て昨年は50.7%に達するまで持続的に上昇している。

チェ・ハヤン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )