新型コロナ急増 京都府「基本的な感染対策を」

AI要約

福知山市が京都府内で最も新型コロナウイルス感染者数が増加していることが判明。感染者数の急増に伴い、府中丹西保健所が感染しない、させない対策を呼びかけている。

60代男性の体験談を通じて、新型コロナウイルスの重症症状と体験を伝えている。解熱剤の効果や倦怠感の激しさなど、コロナウイルスとの違いが述べられている。

高齢者生活支援施設きららでは感染予防対策を徹底し、来訪者の検温や風邪症状の確認を継続している。利用者の安全を第一に考え、感染予防に努めている。

新型コロナ急増 京都府「基本的な感染対策を」

 全国的に新型コロナウイルスの感染者数が急増している。府全域(京都市除く)の中で最多となっているのは福知山市で、京都府が26日に発表した29週(15~21日)の1医療機関あたりの感染者数は22・00人で、25週(6月17~23日)以降4週連続で増加。福知山市を管轄する府中丹西保健所は、「今後も増加すると予想されるので、感染しない、させない基本的な対策を」と注意を促している。

 感染者数は週報として発表しており、一週間に指定の医療機関から報告された人数の平均値。

 福知山では今年、4週(1月22~28日)の27・40人をピークに、18週(4月29~5月5日)の2・20人まで下がっていた。

 26週は4・80人だったが、27週(7月1~7日)は3・2倍の15・40人と急増した。

 昨年は盆明け以降に増え、8月最終週の35週(8月28~9月3日)に32・80人とピークに達した。

 同保健所は手洗い、うがいに加え、室内では熱中症に注意しながら換気することを呼びかけている。また、「せきが続くなど体調が悪い場合はマスクを付け、人の多い場所に行くことを避け、医療機関での早めの受診をお願いします」と呼びかけている。

 先週、職場の複数人の同僚が感染し、自身も初めて陽性になったという60代男性は、休日午前中に草刈りをしたあと疲れが一向に取れず、夜に熱を測ると37度半ばあった。翌朝は38・5度あり、のどがひどく痛んだため医療機関を受診し、新型コロナと分かった。その後39度を超えるまで上昇し、処方された解熱剤を飲んで、熱は3日間ほどで下がったが、「風邪と違い、解熱しても『熱が下がった』という感覚がなく、倦怠感がひどかった。こんなことは初めてだった」と話す。

 発症1週間ほどは食欲が全くなく、2週間近くが過ぎてもまだ食欲不振とせきが続くなど、全快ではないという。

 行積の高齢者生活支援施設きらら(荒木早苗施設長)では、福知山を含め全国的に感染者数が増えていることを受け、職員が施設に入る時に必ず通る場所に「より一層感染予防の徹底をお願いします」と書いた張り紙をしている。

 同施設では来訪者の検温と、風邪のようなだるさがないか確認する作業を継続している。

 荒木施設長は「第一に利用者さんのことを念頭に、『持ち込まない、うつさない』を徹底するために、感染予防対策を継続しています」と話している。