【英国】初の住宅建設許可を取得 ジョンルイス、ロンドンで353戸

AI要約

英国の小売大手ジョン・ルイス・パートナーシップがウエイトローズ店舗に353戸の賃貸住宅を建設する計画を発表。

新築住宅は1〜3部屋の寝室数で様々な世帯に対応し、入居はブロムリー市民が優先され、価格もロンドンの平均より低く設定される見込み。

ジョン・ルイスは2022年にイングランドで1,000戸の賃貸用住宅を建設する計画をアバディーンと合弁で進める。他の小売大手も住宅市場へ参入する動きがある。

 英国の小売大手ジョン・ルイス・パートナーシップは26日、同社初の住宅建設事業でロンドン南東部のブロムリー区から許可を取得したと発表した。傘下の高級スーパー、ウエイトローズの既存店舗に併設する形で、敷地内に353戸の賃貸住宅を建設する。

 建設地は、ブロムリー中心地のブロムリー・サウス駅に隣接するウエイトローズ店舗の近隣。既存店舗は残したまま、10~24階建ての賃貸マンション3棟を建設する。周辺には公共緑地やカフェ、アメニティースペースを新設するほか、自転車・歩行者専用道路も整備する計画だ。

 新築住宅には寝室数が1~3部屋の間取りが用意され、さまざまな世帯に対応。ブロムリー市民が優先的に入居できる。価格もロンドンの平均賃貸価格より低く設定される見込みだ。ジョン・ルイスは、マンションの管理・運営も自ら手がける。

 同社は2022年、賃貸住宅市場への参入に向け、イングランドの3カ所で住宅を建設すると発表した。資産運用会社アバディーン(Abrdn)との合弁事業として、今回のブロムリーのほか、南部レディングとロンドン西部ウエスト・イーリングを合わせて、計1,000戸の賃貸用住宅を建設する計画だ。プロジェクトの総額は5億ポンド規模とされる。

 小売大手の住宅市場への参入では、スーパー大手アズダも5月、ロンドン北西部で住宅1,500戸と商業施設を建設する大規模な再開発計画を発表している。