「家を買ったのは、3番目に良かった投資」。住宅購入に関するバフェットの8つの名言(海外)

AI要約

ウォーレン・バフェットは約70年間、ネブラスカ州オマハの一軒家に住み続けている。現在の家の価格は140万ドルほどに値上がりしている。

バフェットは住宅購入について名言を残しており、家を買う場合とやめるべき場合の両方に言及している。

バフェットの家に対する愛着や、住宅ローン金利などについての考え方も示されている。

「家を買ったのは、3番目に良かった投資」。住宅購入に関するバフェットの8つの名言(海外)

ウォーレン・バフェットは約70年間、ネブラスカ州オマハの一軒家に住み続けている。

この大富豪がわずか3万1500ドルで購入した家は、現在140万ドルほどに値上がりしている。

住宅購入に関するバフェットの名言を紹介する。住宅を購入すべき場合とやめた方が良い場合の両方について言及している。

世界の大富豪のひとりであり総資産額が1300億ドル(約20.8兆円、1ドル=160円換算)のウォーレン・バフェットは、約70年間、ネブラスカ州オマハにある質素な家に住み続けている。倹約家の投資家は、1958年にこの一戸建てをわずか3万1500ドル(約1134万円、1ドル=360円換算)で購入したが、オンライン不動産データベースのジロー(Zillow)によると、現在のこの家の価格は140万ドル(約2億2400万円、1ドル=160円換算)ほどに上昇している。

バフェットは何年間も家を買うのをためらっていた。家以外に投資をすれば、もっと高いリターンを得られると確信していたからだ。最終的に家を購入した時も、この家を「バフェットの愚行」とまで呼んでいた。

それでもバフェットは自宅に対する深い愛着について冗談を飛ばし、自宅をいままでで最高の買い物の1つに挙げている。と同時に、高すぎる家を買うことは避けるべきと警鐘を鳴らしている。

以下にバフェットの住宅購入に関する8つの名言を、短く簡潔にご紹介しよう。

「(相棒のチャーリーは)62年前にここから数マイルのところに家を建て、今も同じ家に住み続けている。実に面白いのは、私も62年前、チャーリーのわずか数カ月前に家を買って、今もその家に住み続けていることだ。家に対する愛着という点で私たちふたりは、はじめからかなり変わり者だったわけだ」

2021年オマハで開催されたバークシャー・ハサウェイの年次株主総会で、バフェットがチャーリー・マンガー副会長(2023年に他界)を紹介したコメント

「結婚当時の手元資金は約1万ドル(約360万円、1ドル=360円換算)だった。私は妻のスージーにこう言った。

『いいかい、僕らには2つの選択肢がある。どちらを選ぶかは君次第だ。1つは家を買う。ただそうすると、有り金をすべて使い果たして、すっからかんになる。僕は、工具なしで仕事に出かける大工のようなものだ。もう1つは、君が僕にこの資金を使って仕事をさせて、いつの日かそうしなかった場合よりも少し大きい家を買うという選択肢だ』

スージーはこのことをよく理解していて、家を買わずに資金を投資に回した。最終的に家を買ったのは1956年で、結婚した1952年から4年経っていた。家を買うと決めたとき、頭金を純資産の10%程度に抑えた。というのも、家の購入ではなく、資金を他の目的に使いたかったからだ」

1998年のバークシャー・ハサウェイの年次株主総会でのコメント

「家を持つのは、ほとんどのアメリカ人にとって合理的なことだ。これまでの私の投資で3番目に良かったのは、家を買ったことだ。ただし、家を買わずに賃貸を続け、その資金で株を買っていれば、もっと儲かっただろう(ちなみに最高の投資は2つの結婚指輪)。だが、家に3万1500ドル支払ったことで、私と家族は52年間のすばらしい思い出を手にしたし、この先も思い出はまだ増えるだろう」

2010年の株主への手紙

「この先どこに住みたいかわかっていて、かなり所得が保証されている人なら誰しも、いま戸建てを買って低い住宅ローン金利で資金を借りないのは大きな間違いだと私は思う。30年固定住宅ローン金利はとても低く、絶好の機会だ。5年後にはこの機会はなくなっているだろう。私が保証する」

2012年にCNBCに対するインタビューの中での発言

「特定の場所に住むことがわかっている場合や、相当の期間そこに住む可能性が高い場合、あるいは所帯を持つ予定がある場合、家を買うのが良いだろう」

2017年CNBCに対するインタビューの中での発言

「家の購入はすばらしいが、6カ月後に引っ越すならば私は買わないだろう。また自分の仕事が不安定で心配な場合も買わないだろう」

2012年CNBCに対するインタビューの中での発言

「買手の目が払える以上の物件に向いてしまい、たいていは政府保証によって保護されている貸手が、そうした買手の空想を助長するならば、家の購入は悪夢になりかねない。アメリカという国の社会的目標は、家族を夢の家に押し込むことではなく、資金的に余裕のある家に住まわせることだ」

2010年の株主への手紙

「30年固定住宅ローン金利は世界最高の金融商品だ。もし金利はもう下がらないと思って借り入れたが、その後その反対に金利が2%に下がったとしても──私はそれはないと思っているが──そもそもいまの金利水準が低いので、容易に返済できる。また、住宅ローン金利の借り換えを申請できるのは借手だけだ。住宅所有者にとって信じられないほど魅力的な金融商品であり、借手は一方的に金利の方向性に賭けられるのだ」

2017年CNBCに対するインタビューの中での発言