カナダと関係改善で合意 「反省」要求、けん制も 中国外相

AI要約

中国の王氏共産党政治局員兼外相とカナダの外相が北京で会談し、両国関係改善を進めることで合意。しかし、王氏は中国が困難を望んでおらず、カナダが反省すべきと主張。また、台湾やチベットなどの問題は中国の内政であるとしてカナダの関与をけん制。

両国関係は、2018年にファーウェイ副会長逮捕をきっかけに悪化。中国は報復として複数のカナダ人を拘束。更に、中国によるカナダ議員への脅迫計画により外交官の追放問題も発生。

 【北京時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相は19日、カナダのジョリー外相と北京で会談した。

 中国外務省によると、冷え込んだ両国関係の改善を進めることで合意した一方、王氏は「両国間の困難を中国は望んでおらず、カナダは真剣に反省すべきだ」と主張。台湾やチベットなどの問題は「中国の内政」だと述べ、カナダの関与をけん制した。

 両国関係は、カナダ当局が2018年に中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)副会長を逮捕したことをきっかけに悪化。中国側は報復措置として複数のカナダ人を拘束した。23年には、中国によるカナダ議員への脅迫計画を巡り、互いに相手国の外交官を追放する事態となった。