カナダ経済はソフトランディング達成のもよう=IMF

AI要約

IMFはカナダ経済がソフトランディングを達成したとの見解を示した。成長は続いているがインフレ率は目標範囲内に収まっている。

消費者物価指数の上昇率が2.7%で、追加利下げの可能性が広がっている。

IMFは移民の影響で国内総生産への影響が和らげられ、GDP成長率見通しを上方修正した。

カナダ経済はソフトランディング達成のもよう=IMF

[オタワ 16日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は16日公表したカナダに関する報告書で、同国経済はソフトランディング(軟着陸)を達成したとみられるとの見解を示した。

カナダ経済は今年、低調ながらもプラス成長を続ける一方、インフレ率はカナダ銀行(中央銀行)が目標とする1─3%の上限寄りながらも範囲内に収まっている。

カナダ統計局が16日発表した6月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は2.7%となり、カナダ銀行が来週に追加利下げに踏み切るとの見方が広がった。

IMFは報告書で「インフレ率はほぼ目標まで低下した一方、景気後退は回避された。国民1人当たりの所得は減少したが、移民の急増により国内総生産(GDP)への影響は和らげられた」と分析した。

IMFはカナダのGDP成長率見通しを2024年は1.3%、25年は2.4%とし、4月時点の見通しをそれぞれ0.1%ポイント上方修正した。インフレ率は今年が2.5%、来年が2%と見込んだ。