カナダ首相が元中銀総裁の政権入り協議、財務相は続投か=地元紙

AI要約

カナダのトルドー首相は、中央銀行元総裁のマーク・カーニー氏と会談し、カーニー氏の自由党政権入りについて話し合った。

自由党は最近の下院補欠選挙で敗北し、フリーランド財務相の更迭が憶測されているが、トルドー首相はフリーランド氏を支持している。

カーニー氏は次期財務相の候補として浮上しているが、トルドー首相は非公式にフリーランド氏を支持しているとも報じられている。

カナダ首相が元中銀総裁の政権入り協議、財務相は続投か=地元紙

[オタワ 18日 ロイター] - カナダのトルドー首相は先週、同国中央銀行元総裁のマーク・カーニー氏と面会し、カーニー氏の与党自由党政権入りについて話し合った。地元紙グローブ・アンド・メールが18日伝えた。

自由党は先月に最大都市トロントで行われた下院補欠選挙で予想外の敗北を喫し、フリーランド財務相が更迭されるのではないかとの憶測が浮上している。フリーランド氏の経済政策は有権者に支持されないとみられているためだ。

2008─13年までカナダ中銀総裁で、その後イングランド銀行(英中銀)総裁となったカーニー氏は、しばしばフリーランド氏に代わって次の財務相になり得る人物として名前が挙がっている。

ただグローブ・アンド・メールによると、トルドー氏は非公式な形でフリーランド氏に地位を保障しており、カーニー氏に対してただちに財務相ないし別の閣僚ポストを提示したわけではないという。

トルドー氏は先週の会見でも、副首相も兼任するフリーランド氏を「親しい友人で同志」と呼び、その能力や仕事ぶりに全幅の信頼を置いていると強調していた。

一方同紙が4人の関係者の話として伝えたところでは、カーニー氏は今後の補選もしくは来年10月までに実施される次期総選挙を通じて政権に入る可能性がある。