シンガポール中銀、今年の成長は潜在成長率2─3%に近いと予想

AI要約

シンガポール中央銀行の長官は、2024年の経済成長が潜在成長率に近い水準となり、インフレ率が大幅に低下する見通しであると述べた。

シンガポール経済はパンデミック前の水準に戻る見込みであり、貿易産業省の成長率予想は1-3%であることが明らかにされた。

また、中銀の純利益や資産運用業界の成長なども報告され、マネーロンダリング事件の影響にも言及された。

Xinghui Kok

[シンガポール 18日 ロイター] - シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)のチア・ダージウン長官は18日、2024年の経済成長は潜在成長率2─3%に近い水準となり、コアインフレ率は第4・四半期にさらに大幅に低下する見通しだと述べた。中銀はこの日、年次報告書を発表した。

長官は発表会見で、シンガポール経済の主要セクターの成長率は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準に徐々に戻る見込みだと述べた。

貿易産業省の成長率予想は1─3%。23年成長率は1.1%だった。

長官はまた、中銀の23/24会計年度の純利益は38億シンガポールドル(28億米ドル)だったと説明。

シンガポールの資産運用業界の運用資産は23年に10%増の5兆4100億シンガポールドルに達し、民間市場が大きく成長したと指摘した。

昨年発覚した同国最大のマネーロンダリング事件で成長軌道は変割らなかったとし、「シンガポールは引き続き合法的な富を歓迎し、高い規制基準を維持しつつ、中銀のプロセスと体制を通じた支援を保証する」と述べた。