NZ第2四半期CPI、前期比+0.4% 予想下回る

AI要約

ニュージーランドの第2・四半期の消費者物価指数は市場予想を下回る0.4%の上昇となった。

前年比では3.3%の上昇と、前期から鈍化した数字となった。

非貿易財のインフレ率が市場予想を上回ったことから、NZドルが上昇。中銀は鈍化したインフレ率に対応し政策金利を据え置いた。

[ウェリントン 17日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が17日発表した第2・四半期の消費者物価指数(CPI)は、前期比0.4%上昇と、伸び率は市場予想を下回った。

前年比では3.3%上昇と、前期の4.0%上昇から鈍化した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は前期比0.5%上昇、前年比3.4%上昇だった。NZ準備銀行(中央銀行)は年間インフレ率を3.6%と予想している。

統計局の消費者物価担当シニアマネジャー、ニコラ・グローデン氏によると、前年比の上昇率は2022年のピークを下回り、3年前の水準近くまで低下した。

ただ、非貿易財のインフレ率が市場予想を上回ったことから、NZドルは統計発表後に0.6061米ドルに上昇。非貿易財のインフレ率は前年比5.4%で、前期の5.8%は下回った。

第2・四半期は家賃や住宅建設費、地方税の上昇を背景に住宅や公益サービスがCPIの前年比上昇率を押し上げた。

中銀は先週、政策金利を8会合連続で5.5%に据え置いた。同時に、制約的な金融政策によりインフレ率が大幅に鈍化したと指摘。今年後半に1─3%の目標レンジに戻るとの見通しを示した。