米軍、浮桟橋の運用終了 稼働20日、解体へ

AI要約

米軍がガザ沿岸に設置した浮桟橋の運用を終了し、実質的な稼働期間は約20日にとどまった。

バイデン大統領が人道支援のために設置を指示したが、批判もある2億3千万ドルの浮桟橋は解体される。

今後は、キプロスからアシュドッドへ物資を運び、陸路でガザ北部に搬入する方針。

 【ワシントン共同】米国防総省は17日、パレスチナ自治区ガザに海上から支援物資を運び込むため、米軍がガザ沿岸に設置した浮桟橋の運用を終了したと発表した。5月半ばに運用を始めたが、悪天候で一部が損傷するなどして実質的な稼働は約20日にとどまった。米軍は浮桟橋を解体する。

 ガザの人道状況改善のため、バイデン大統領が3月に設置を指示した。費用は2億3千万ドル(約360億円)に上り、税金の無駄遣いだと批判の声も上がった。

 国防総省は今後の支援物資搬送について、地中海の島国キプロスからイスラエル中部アシュドッドに運び、陸路でガザ北部に搬入するとしている。