米兵器巡る中ロ情報共有の検証必要、議会超党派委が政府に書簡

AI要約

米国議会の超党派委員会が、ロシアが米国が供給した武器の情報を中国と共有している可能性を懸念してホワイトハウスに要請。

中国によるロシアの軍事産業支援や、米国の武器システムに対するロシアの影響について検証を求める。

ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のコメントは得られていない。

米兵器巡る中ロ情報共有の検証必要、議会超党派委が政府に書簡

Michael Martina

[ワシントン 15日 ロイター] - 米議会の超党派委員会は15日、米国がウクライナに供給した武器について、ロシアがこれらを戦場で打ち負かす方法を中国と共有しているか、詳細を開示するようホワイトハウスに要請した。

ロイターは、下院の中国特別委員会がサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)に充てた書簡を入手。同委員会を率いる共和党のジョン・ムーレナー議員と民主党のラジャ・クリシュナムルティ議員は書簡で、ロシアは米国の特定の武器システムを弱体化させるなど戦場に適応しており、これが中国に「拡散する可能性が高い」と警告。「ロシアが米国や同盟国の兵器システムの脆弱性や対抗策に関する情報を中国に提供しているとの前提で行動しなければならない」とした。

その上で、中国によるロシアの軍事産業への支援や、米国の武器システムの効力を損ねる「警戒すべきロシアの適応水準」に関する報道機関やシンクタンクの報告に言及し、ロシアと中国の情報共有などについて検証するよう求めた。

ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)からこの件に関するコメントは得られていない。