フィリピン、南シナ海での国益を侵害する武力行使拒否＝高官
AI要約
フィリピンの国家安全保障担当顧問は、南シナ海での国益侵害を拒否し、中国の領有権主張に対抗する姿勢を示した。
常設仲裁裁判所の判決から8周年を記念し、判決の意義を強調し、外交を通じて問題解決にコミットしていると述べた。
フィリピンは戦争を望んでおらず、係争海域での緊張緩和に向けた取り組みを進めている。
Karen Lema Mikhail Flores
[マニラ １２日 ロイター] - フィリピンのエドゥアルド・アニョ国家安全保障担当顧問は１２日、南シナ海での国益を侵害する武力行使を拒否すると述べた。
中国の南シナ海における領有権主張には法的根拠がないとした常設仲裁裁判所判決から８周年を記念するフォーラムで発言。「判決文は単なる紙切れではない」と述べ、判決の意義を弱めようとする動きに反発した。
フィリピンは「平和という大義にコミットしている」とし、「対話と外交を通じて困難な問題に対処する」とも述べた。
記者団に対しては「われわれは戦争を望んでいない」と言明。係争海域での緊張緩和に向けた取り組みが進められていると明らかにした。
