移民急増に経済効果 インフレへの影響否定 米FRB議長

AI要約

米FRBのパウエル議長は移民流入が経済成長とインフレ率に影響を与えると強調

トランプ前大統領は不法移民取り締まりを主張し、共和党は移民流入がコスト上昇の一因と指摘

パウエル氏は共和党からの質問に労働者増加が一時的にインフレを抑制する可能性を指摘

 【ワシントン時事】「移民増加は経済成長と、インフレ率急低下のストーリーの一部」。

 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は9日、上院銀行委員会で移民流入が米経済にもたらすプラス効果を改めて強調した。11月の米大統領選では、共和党の候補指名を確実にしているトランプ前大統領が不法越境者の厳格な取り締まりなどを主張。移民問題が重要争点になっている。

 共和党全国委員会(RNC)綱領委員会は8日に採択した新たな党綱領で、移民流入が「住宅などのコストを押し上げた」と指摘。不法移民の強制送還を盛り込んだ。パウエル氏は銀行委で共和党議員から移民とインフレの関連を問われ、労働者の増加で「短期的には(インフレ抑制の)助けになり得る」と応じた。