ロシアの大規模攻撃非難 「下劣極まる」、防空強化訴え 欧州

AI要約

ウクライナ各地へのロシアによる大規模なミサイル攻撃に対し、欧州各国が一斉に非難。英首相やEU、G7などがロシアの攻撃を非難し、ウクライナ支援を表明。

ウクライナ大統領がロシアの攻撃に対し融和的な姿勢が無駄であると述べ、和平の達成が困難であることを強調。

 【ベルリン時事】キーウ(キエフ)の小児病院を含むウクライナ各地へのロシアによる大規模なミサイル攻撃を受け、欧州各国は8日、ロシアを一斉に非難した。

 スターマー英首相はX(旧ツイッター)で、「罪のない子どもへの攻撃は下劣極まる」と批判し、新政権としてもウクライナを支え続ける姿勢を示した。

 欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は「ロシアは冷酷に市民を標的にし続けている」と指摘。ウクライナでミサイルやドローン攻撃による被害が相次いでいることから、防空強化の支援を急ぐよう訴えた。

 先進7カ国(G7)議長国イタリアのタヤーニ外相も「小児病院を襲った爆撃にショックを受けている。戦争犯罪は国際社会全体から非難されなければならない」と対ロシア包囲を呼び掛けた。

 ウクライナのゼレンスキー大統領は訪問先のワルシャワで、「プーチン(ロシア大統領)と平和を協議する試みがあるたびに、ロシアは住宅や病院への攻撃で応えている」と説明。ロシアに融和的な姿勢では、和平は達成できないとの考えを改めて示した。