ウクライナ各地にロシアの大規模ミサイル攻撃、20人以上が死亡と当局

AI要約

ウクライナ全土をロシアが弾道ミサイルで大規模な攻撃を仕掛け、20人以上が死亡、数十人が負傷。キーウの小児病院も損傷。

攻撃による死者は20人前後、負傷者は約50人。ゼレンスキー大統領がロシアを非難し、NATOサミット直前に発生した。

ウクライナ内務省によると、北大西洋条約機構(NATO)とウクライナの安全保障が話題に。大使がロシアを批判し、ウクライナへの支援を強調。

(ブルームバーグ): ウクライナ全土をロシアが弾道ミサイルで大規模な攻撃を仕掛け、約20人が死亡、数十人が負傷したとウクライナ当局が明らかにした。首都キーウの小児病院も損傷したという。

ウクライナ内務省によると、この攻撃による死者はこれまでのところ20人前後、負傷者は約50人。8日早朝にはキーウ中心部でも爆発音が聞かれ、40発以上のミサイルが発射されたとゼレンスキー大統領は述べた。極超音速弾道ミサイル「キンジャール」も使用されたと、ウクライナ空軍がテレグラムで説明した。

ゼレンスキー氏は「ロシアのテロリストがウクライナをミサイルで再び大規模に攻撃した」とテレグラムに投稿。この攻撃でキーウで少なくとも7人、中部のクリビーリフで10人がそれぞれ死亡した。

攻撃は北大西洋条約機構(NATO)加盟国首脳が9日から始まるサミット出席のため米ワシントンに向かうさなかに発生した。今回のサミットではNATOとウクライナの将来的な協力が議論される。

ブリンク駐ウクライナ米大使は「冷酷で人命を完全に無視し、欧州と大西洋両岸の安全保障を脅かす攻撃だ。だからこそ、首脳らは今週、ウクライナに対して安全保障の重大な約束を行う」とX(旧ツイッター)で主張した。

キーウに大規模なミサイル攻撃があったのは3月下旬以来。ウクライナ救急サービスによると、市内7つの区でビジネスセンターや病院、民家や車庫、自動車にミサイルの残骸が落下して火災が発生するなどしたという。

原題:Kyiv Comes Under Attack in Missile Strike Across Ukraine(抜粋)

--取材協力:Kateryna Chursina.

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