米、物価圧力は減退 経済成長「緩やかに減速」 FOMC要旨

AI要約

米FRBは6月のFOMC議事要旨を公表。物価圧力や経済成長の減速が指摘された。

政策金利を7回連続して維持する決定が下され、2024年に1回利下げを行う見通しを示す。

インフレ鈍化の影響で利下げ回数予想が3回から減少した。

 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は3日、6月11日と12日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。

 参加者は、労働市場の過熱が沈静化したことなどから「物価圧力が減退している」との判断を示した。また、大多数が経済成長に関し「緩やかに減速しているようだ」と指摘したことも分かった。

 会合では、政策金利を年5.25~5.5%に7会合連続で据え置くことを決定。同時に公表された政策金利見通しでは、2024年に0.25%幅で1回の利下げを行う想定が提示された。今年に入り、インフレ鈍化の足踏みが続いたことを受け、利下げ回数予想は3月時点の3回から減少した。