利下げに「追加情報」必要 米FRB、慎重論相次ぐ

AI要約

米FRBは前回FOMCで利下げの適切さを慎重に検討し、2%の物価上昇率達成を追加情報として必要とした。

FRBは年内の利下げ回数を1回に削減し、利下げの開始時期が焦点となる中、円安圧力の可能性も警戒されている。

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)は3日、6月11、12両日に開いた前回連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。出席者は「物価上昇率が目標の2%へ持続的に向かっているとの確信を深める追加情報を得るまで利下げは不適切」と強調。早期の利下げへの慎重論が相次いだ。

 FRBはこの会合後に公表した経済見通しで、年内の利下げ回数を従来の3回から1回に削減。市場では利下げの開始時期が焦点となっているが、遅くなれば日米の金利差が縮まらず円安圧力につながる可能性もある。