「偏見とうそだらけ」 中国、G7声明に猛反発

AI要約

中国外務省はG7サミットの首脳声明を傲慢で偏見のあるものと非難した。

G7は中国の威圧的行動や過剰生産などに懸念を示し、経済・貿易問題を政治化する脅迫者として非難された。

中国はG7を米国や西側諸国の覇権の道具と見なし、台湾問題などについても批判を行った。

 【北京時事】中国外務省の林剣副報道局長は17日の記者会見で、先進7カ国首脳会議(G7サミット)が採択した首脳声明について「傲慢(ごうまん)、偏見、うそに満ちている」と強く非難した。

 

 G7は14日の首脳声明で、ウクライナ侵攻を続けるロシアの軍需産業を下支えする中国を名指しで批判。中国による東・南シナ海での威圧的行動や、巨額の補助金を投じて電気自動車(EV)などを過剰生産していることにも懸念を示した。

 林氏は「G7は米国と西側諸国の覇権のための政治的道具と成り果て、グローバルな代表性や国際的信頼を失った」と声明に猛反発。台湾へ武器売却を続ける米国の動向などを念頭に、G7こそが地域対立の火に油を注いでいると主張した。

 過剰生産への指摘に関して、林氏は「客観的事実に反している」と否定。G7を「経済・貿易問題を政治化、武器化する脅迫者」と断じた。