G7、中国の海上威圧行動を議論 サミット2日目討議

AI要約

ファサーノで行われたG7サミットでは、中国の威圧的行動や過剰生産に対する懸念が議論された。自由で開かれたインド太平洋の実現やAI、移民問題についても協議が行われた。

中国の威圧的行動に対し、力や威圧による現状変更への反対が示され、中国との建設的な関係構築の必要性が申し合わせられた。

中国政府の過剰生産についても懸念が表明され、AIの人間中心のデジタル変革や軍事利用に関するルール共有の必要性が探られた。

 【ファサーノ共同】G7は14日午前、イタリア南部プーリア州ファサーノでサミットの2日目の討議を行った。東・南シナ海での中国による威圧的行動に関し議論。法秩序を重視した「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた考えを共有し、中国による過剰生産にも懸念を表明する。AIや移民問題も協議する。一連の討議終了後、成果をまとめた首脳声明を採択する。

 中国による沖縄県・尖閣諸島周辺での領海侵入や南シナ海でのフィリピン船への妨害行為を巡り「力や威圧による一方的な現状変更の試みに強い反対」の姿勢を示す。台湾海峡の平和と安定の重要性も再確認する。同時に中国と建設的かつ安定的な関係を構築する必要性も申し合わせる。

 中国政府は国内企業に巨額の補助金を出してEVや太陽光パネルなどを大量生産させている。こうした過剰生産は公平な競争を妨げ、世界経済に悪影響を及すと指摘されている。

 AIを巡り、人間中心のデジタル変革を追求する方策を検討。軍事分野での利用に関し、一定のルール共有を目指す。