米、交渉継続も予断許さず ハマス回答で条件変更 ガザ停戦

AI要約

ブリンケン米国務長官は、パレスチナガザ地区で続くイスラエルとハマスの戦闘について、停戦実現を目指す交渉を続ける考えを示した。

ハマスが新停戦案に変更を加えていることから、交渉の行方は不透明だとされる。

ブリンケン氏はイスラエルとハマスの隔たりを埋めるために外交努力を続け、停戦合意を目指す姿勢を示している。

 【ベイルート時事】ブリンケン米国務長官は12日、訪問先のカタールで記者会見し、パレスチナ自治区ガザで戦闘を続けるイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦実現を目指し、カタールやエジプトと共に交渉を継続する考えを示した。

 だが、ハマスは提示された新停戦案に変更を加えて回答しており、交渉の行方は予断を許さない。

 ブリンケン氏はカタールのムハンマド首相との会談後に共同記者会見に臨み、ハマスの変更点に関し、「一部は実行可能だが、他の部分はそうではない」と説明。それでも新停戦案を提示したイスラエルとハマスの「隔たりを埋めるのは可能だ」と述べ、停戦合意のため外交努力を続ける姿勢を強調した。

 ブリンケン氏は会見で、変更点の内容への言及は控えた。ただ、交渉中の新停戦案は、ハマスが5月6日にカタールなどに受諾すると伝えた停戦案と内容が「ほぼ同じだ」と指摘。ハマス側の条件変更を非難し、改めて合意を迫った。