苦しい展開振り払う２本のアーチ 巨人が一挙６得点でソフトバンクに逆転勝ち
AI要約
巨人打線が低空飛行から脱出し、ソフトバンクに逆転勝利をもたらす。
新外国人ヘルナンデスが3ランホームランを記録し、岡本和も逆転2ランホームランを放つ。
指揮官の励ましもあり、投手陣と打者が連携し、浮上へのきっかけを掴む。
巨人６－５ソフトバンク（３０日、東京Ｄ）
試合前まで２０試合連続で４得点以下。低空飛行を続ける巨人打線が、ようやくつながった。序盤に先発の高橋礼が崩れる苦しい展開の中、三回に一挙６得点で逆転勝ち。強力打者ぞろいのソフトバンクに打ち勝ち、阿部監督は「よく打って返してくれた」と息をついた。
２本のアーチが敗戦ムードを振り払った。０－５の三回。丸の適時打で１点を返し、なおも１死一、二塁から左翼席へ３ランを突き刺したのは新外国人のヘルナンデス。「１打席目と違う球が来るだろうと待っていた」と、東浜の宝刀シンカーに狙いを絞り来日初打点をマークした。
さらに１死二塁から、今度は岡本和が逆転１０号２ランを左翼席へ。延長十二回の末に辛勝した前夜、５打席凡退に終わっていた主砲は、「本当に投手陣がいつも頑張って抑えてくれている。よかった」と胸をなでおろした。
試合前には指揮官が「投手もいつかは打たれる。野手が打って勝つ試合もあるから我慢して頑張ってくれ」と奮闘する投手陣へ頭を下げたという。この一戦を浮上のきっかけとできるか。（川峯千尋）
