元3団体統一ヘビー級王者ジョシュア4度のダウンでKO負け「及ばなかった」も現役続行を示唆

AI要約

元3団体統一ヘビー級王者アンソニー・ジョシュアがIBF世界ヘビー級タイトルマッチでダニエル・デュボアにKO負け

ジョシュアは4度のダウンを喫し、敗北を認めつつも現役続行を示唆

復帰への努力が報われず、再起をかけた戦いが失敗に終わったジョシュアの決意を伝える

元3団体統一ヘビー級王者ジョシュア4度のダウンでKO負け「及ばなかった」も現役続行を示唆

<プロボクシング:IBF世界ヘビー級タイトルマッチ12回戦>◇21日(日本時間22日)◇英ロンドン・ウェンブリー・スタジアム◇観衆9万6000人

 元3団体統一ヘビー級王者アンソニー・ジョシュア(34=英国)が計4度のダウンを奪われて完敗した。IBF同級3位として、同級王者ダニエル・デュボア(27=英国)に挑戦し、5回0分59秒、KO負けを喫した。

 序盤からデュボアのジャブに対応できず、何度も右強打を浴びて顔をゆがめた。1回に右オーバーハンドでダウンし、3回にもコーナーに追い詰められ連打でダウンを許した。4回にもダウン。5回に何とか右ストレートで反撃したものの、アッパーを繰り出そうとした時、カウンターで右ストレートを受けてダウンして敗れた。

 ジョシュアは「我々が勝利を目指したが、残念ながら及ばなかった。私は戦士。対戦相手のダニエルにも敬意を表さなければならない。いくつかのミスがあったが、それがこのゲーム(ボクシング)の本質」と淡々と振り返った。

 捲土(けんど)重来のリングにするはずだった。21年9月、現3団体統一同級王者オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に敗れ王座陥落し、22年8月の即再戦でも敗れた。キャリアのドン底まで落ちたものの、その後4連勝。前WBC世界同級王者タイソン・フューリー(英国)と互角以上のファイトをみせた元UFC同級王者フランシス・ガヌー(フランス)にも今年3月、2回KO勝利してきた。デュボアに勝って王座返り咲きし、ウシクとの3度目対決に臨むもくろみだったが、すべてが夢に散った。

 ホワイトのキャップとシャツを着用して会見に姿をみせたジョシュアは「あなた方(メディア)はおそらく『戦い続けたいのか?』と尋ねるでしょう。もちろん戦い続けたい。だからこそ、勝利を目指して挑戦した。しかし失敗した。また戦うために生き延びるつもりか? それが私のやり方だ」と現役続行を示唆した。