レーベンスティール、”馬肥ゆる秋”たくましく成長した姿で古馬王道路線に参戦だ【オールカマー】

AI要約

レーベンスティールは、秋の花開かせる馬の選抜戦に参加する準備を整えている。

昨年の重賞タイトル獲得から一年、再び軌道に乗り、一線級への結果を目指す。

調整も順調で、天皇賞・秋への参戦も視野に入れている。

レーベンスティール、”馬肥ゆる秋”たくましく成長した姿で古馬王道路線に参戦だ【オールカマー】

 秋の古馬中長距離戦線の始まりを告げる「第70回オールカマー」(G2・22日・中山・芝2200メートル)。今年は例年にも増して、この秋に花を開かせる馬の選抜戦の様相だ。1番手はレーベンスティール(牡4歳、美浦・田中博)。エプソムC勝ちで復権し、夏を休んでここから始動。結果を出して、古馬王道路線への参戦に名乗りを上げる。

 天高く、馬肥ゆる秋。レーベンスティールもご多分に漏れず、夏の休養を経て一回り大きくなって美浦に帰ってきた。田中博師は「中間に(放牧先の)ノーザンファーム天栄(福島県)で見せてもらった時から、前駆がたくましくなったという印象がありました。4歳ですし、一段と成長したところがありますね。体がたくましくなった」と目を細める。

 セントライト記念で初の重賞タイトルを手にしたのがちょうど1年前。皐月賞馬ソールオリエンスを相手に皐月賞と同じ中山の直線で切れ味勝負を演じ、1¾馬身差の完勝。出世航路へ順風満帆かと思われた。

 ところが暮れの香港ヴァーズは8着、年が明けて春初戦の新潟大賞典が11着。雲行き怪しくなっていたところ、エプソムCを完勝して再び軌道に乗った。この秋は一線級への結果を出しにいく季節になる。

 乗り込みも順調。8月下旬から緩めず乗り込んで、9月に入ってからは意欲的に併せ馬も消化している。

 「帰厩直後は体の張りが強いところもありましたが、2週前追いくらいから左右のバランスが良くなり、傷みや張りがこの馬なりに良くなってきました。1週前追いもリズムや折り合いも順調に来ています。結果次第ですが、天皇賞・秋(G1・10月27日・東京・芝2000メートル)は行ってみたい条件。去年の今頃よりも、明らかに調整も進んでいます」とこの秋を明るく見通している。まずは初戦。結果においても、その見通しを明るく示したい。