楽天・早川隆久、左腕で球団最多シーズン10勝!! 九回途中1失点に「完封を目指すのであればもう少しだったかな」

AI要約

楽天が千葉・ZOZOマリンでロッテに2-1で勝利し、早川隆久投手が球団史上初の左腕としてシーズン10勝目を達成。

早川は8回⅔まで1失点の好投を見せ、高校時代の地元で力投を魅せた。

勝利により楽天はクライマックスシリーズ進出の可能性を高め、ロッテとの差を2.5に縮めた。

楽天・早川隆久、左腕で球団最多シーズン10勝!! 九回途中1失点に「完封を目指すのであればもう少しだったかな」

(パ・リーグ、ロッテ1-2楽天、18回戦、ロッテ10勝7敗1分、6日、ゾゾマリン)リーグ4位の楽天は6日、ロッテ18回戦(ZOZOマリン)に2―1で勝利。早川隆久投手(26)が九回途中まで4安打1失点と好投し、左投手としては球団最多のシーズン10勝目をマークした。4年目で初めて規定投球回にも達し、木更津総合高時代に慣れ親しんだ球場で節目を刻んだ。クライマックスシリーズ進出を狙うチームは3位ロッテとのゲーム差を2・5差に縮めた。

栄光を刻んだ千葉のマウンドで再び輝きを放った。千葉県横芝光町出身の早川が、126球の力投で8回⅔を1失点。創設20年目を迎えた楽天の左投手では初の10勝目に到達した。

「最後は力を振り絞りたくても、駄目だった。長いイニングを投げることができたが、完封を目指すのであればもう少しだったかなと思います」

一回に2死三塁のピンチを迎えたが、4番ソトを見逃し三振に仕留めて脱出。二~八回は二塁すら踏ませない快投を見せた。しかし、2―0で迎えた九回は先頭の藤岡に四球を与え、2死からソトに左中間への適時二塁打を浴びた。両膝に手をつき、則本の救援を仰いだ。

千葉・木更津総合高時代の思い出が詰まったZOZOマリンスタジアムでの登板は2年ぶり。ナイターに限るとプロ入り初で、高校3年時に高校日本代表の先発としてマウンドに上がった2016年以来だった。3年時に千葉大会を制し、夏の甲子園切符をつかんだのも同球場。「風をうまく利用して、全体的に数値以上の変化量を出すことができた」と地の利を生かした。

試合前には、木更津で結成されたロックバンドの氣志團が『One Night Carnival』を熱唱。「木更津は自分が高校時代を過ごした場所。自分がブルペンで投げている時に『One Night Carnival』を聞けたのでテンションが上がって落ち着くことができた」と熱気を自身に宿した。

前日の試合を落として崖っぷちに立たされたチームを救い、3位ロッテとのゲーム差を2・5に戻した。逆転のクライマックスシリーズ進出へ、先発陣の中心が一矢報いた。(横山尚杜)