2024年F1第16戦イタリアGP決勝トップ10ドライバーコメントまとめ(1)

AI要約

ケビン・マグヌッセンがペナルティにガッカリするも、ポイント獲得に喜びを感じる。クルマのバランスとパフォーマンス、戦略に満足しており、次につながる成果を期待している。

アレクサンダー・アルボンはタイヤの苦労にもかかわらず、9位入賞に満足。ハースよりも速かったことに気付き、次のアップグレードに期待する。

セルジオ・ペレスはタイヤに苦しみ、バトルとバランスに悩む。ただ、チームスタッフに解決策があると信じ、バランスの修正に集中する考え。

2024年F1第16戦イタリアGP決勝トップ10ドライバーコメントまとめ(1)

 2024年F1第16戦イタリアGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)だ。

■ケビン・マグヌッセン(マネーグラム・ハースF1チーム)

決勝=10位(53周/53周)

13番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

 自分たちのレースには満足だけど、ペナルティにはガッカリさせられた。ターン4でピエール・ガスリーと軽く接触して、どちらもあのコーナーをカットするかたちになったが、どちらのクルマにもダメージはなく、何の影響もなかった。僕らは順位を争っていたしね。

 最終的にポイントを獲れてうれしいし、クルマのバランスとパフォーマンス、そして戦略も良かった。そういった面では次につながる成果があったよ。

■アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ・レーシング)

決勝=9位(53周/53周)

9番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

 いいレースができて、僕自身も満足だ。タイヤに関してはかなり苦労させられたものの、まずまずの仕事をしたと感じている。

 最初から最後まで左フロントタイヤが問題で、相当なマネージメントが必要だったけど、それでもグレイニングを防ぐことはできず、ずっと悩まされていたんだ。最終的にはうまく生き残って、ケビンのペナルティのおかげとはいえ、9位に入ることができた。この週末、レースペースではハースの方が速かったから、まだいろいろとやるべきことがありそうだ。だけど、次のアップグレードも予定されているし、シーズンの残りのレースでは、またポイント獲得のリズムを取り戻せればと思っている。

 そして、フランコ(・コラピント)のレースも見事だった。よくやったよ。初めてのF1の週末ながら、彼は本当にいい仕事をした。

■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)

決勝=8位(53周/53周)

8番グリッド/タイヤ:ハード→ハード→ミディアム

 今週末はFP1の1周目からトリッキーで、残念ながら良い状態になることはなかった。今日序盤のハードではバランスが比較的良く、タイヤをケアしながら走ることができた。それでもかなり早い段階でデグラデーションに苦しみ始め、タイヤマネジメントが難しくなった。

 ミディアムでの最後のスティントを長く走ったが、ミディアムタイヤのペースを考えると、最大限のパフォーマンスを発揮するのは困難だった。

 ジョージとのバトルは限界ぎりぎりで、良いバトルはできたが、タイヤがうまく機能しなかった。

 ペースに苦しみ、それ以上にバランスに苦労した。低速と高速の間で、もっとバランスが取れるようにするため、取り組む必要がある。

 サーキットの現場にいるスタッフとファクトリーのスタッフは、解決策を持っていると、僕は確信している。過去に素晴らしいマシンを作り出してきた。正しい軌道に戻れない理由はない。

 今は疑問はない。問題があることは把握しているんだ。すべてバランスに関係しているので、それを修正することができれば、状況を好転させることができる。当面、答えを見つけるまで、集中して取り組むだけだ。

■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム)

決勝=7位(53周/53周)

3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード

 悔しいレースだった。結局のところ、ポディウムを争えるようなペースはなかったが、それ以前に僕のレースはスタート後の最初のコーナーで台無しになった。週末を通じてチームが様々な努力をしてくれたのに、あのようなことになるのは本当に残念だ。

 スタートは良かった。だが、ピアストリの背後のダーティエアに巻き込まれ、追突を避けようとしてロックアップし、フロントウイングにもダメージを負ったんだ。その結果、最初のスティントは損なわれ、ピットストップでウイングを交換しなければならず、タイムを失った。

 ここでもザントフォールトでも、僕らのペースは夏休み前のように速くはなかった。チームとして、いったん冷静になってから問題解決に取り組み、その理由を突き止めるつもりだ。他のチームは着実に進歩してきたように見える。彼らと肩を並べるには勤勉な努力が必要とされるだろう。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)

決勝=6位(53周/53周)

7番グリッド/タイヤ:ハード→ハード→ミディアム

 モンツァの週末は、全体的に予選も決勝も難しかった。ポジションという面では、今日は最大限の結果を出した。ピットストップに失敗があり、レースのほとんどを通してパワーが落ちていたけれど、自分たちのレースをすることを心掛けた。

 もっと良い戦略を実行できた可能性もある。後から考えると、2ストップは最適ではなく、最後までダメージを最小的に抑えるレースになった。 今週末の経験から分析すべきことがたくさんある。レースでは時にはそういうこともある。望む場所に戻るため、懸命に全力を尽くして取り組んでいく。

 マシンについてのフィードバックをたくさんしたから、バクーまでの次の2週間は、状況を好転させ、過去数週間で特定したいくつかの問題を修正することに集中する必要がある。

(レース後にメディアに対して語り)今の時点では、両方のチャンピオンシップを獲得することは現実的でない。僕はたくさんのことを言ってきた。あとは、マシンに多くの変更を加えるのはチームの仕事だ。僕たちは6~8カ月の間に、とても優秀なマシンを運転不可能なマシンにしてしまった。とてもおかしなことだ。マシンを根本的に変える必要がある。

 今回僕たちは遅すぎた。もちろんピットストップで少し遅れたし、エンジンにもちょっとした問題があったため、レースのほとんどの間、フルパワーで走ることができなかった。戦略面でももっと良い仕事ができたはずだ。

 昨年のマシンは素晴らしかった。史上最も圧勝したマシンだった。僕たちはそれをモンスターに変えてしまったんだ。状況を変えなければならない。

(自身の公式サイトに語り)何もかもがうまくいかなかった。マシンはひどいものだったし、僕は戦略も全く気に入らなかった。ピットストップは失敗で、レースの大部分で問題を抱えていたため、パワーを落として走らなければならなかった。

[オートスポーツweb 2024年09月03日]