ハミルトンが初日最速で締めくくる。どうしたレッドブル? 下位に沈む。角田裕毅は16番手|F1イタリアGP FP2

AI要約

メルセデスのハミルトンがイタリアGPのFP2で最速タイムを記録。

ノリス、サインツJr.が続き、レッドブル勢は下位に。

各チームのロングランでは、ハミルトンが優位に立つ一方、フェラーリ勢は苦戦。

ハミルトンが初日最速で締めくくる。どうしたレッドブル? 下位に沈む。角田裕毅は16番手|F1イタリアGP FP2

 伝統のモンツァ・サーキットが舞台のF1第16戦イタリアGP。初日を締めくくるフリー走行2回目では、メルセデスのルイス・ハミルトンが最速タイムをマークした。

 現地17時から開始されたFP2。夕暮れ時にも関わらず、気温・路面温度共にFP1同様に暑いコンディションだった。

 1時間のセッションがスタートすると、アルピーヌのエステバン・オコンからコースイン。チームにとっての地元戦となるフェラーリのシャルル・ルクレールは手を振りながらアウトラップを周り、詰めかけた“ティフォシ”から拍手で迎えられた。

 多くのドライバーがFP2最初のタイヤとしてミディアムを選択。FP1で得られたデータからセットアップは正しい方向へ進んでいるのか、まずはマシンのチェック走行といったところか。

 まずはハミルトンが1分21秒641でトップへ。その後ルクレール、カルロス・サインツJr.のフェラーリ勢がトップに立ちワンツー態勢を築いた。

 セッションが20分を経過しようかというところで、各チームが予選想定プログラムを開始。新品ソフトタイヤに履き替え、タイム計測を行なった。

 前戦ウィナーのランド・ノリスが1分20秒851で全体ベストを塗り替え、チームメイトのオスカー・ピアストリも0.007秒差で続いた。しかしハミルトンが3周目に1分20秒738をマークしてトップに並び、マクラーレン勢の間に入る形でサインツJr.が3番手につけた。

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、FP1で育成ドライバーのアンドレア・キミ・アントネッリにマシンを預けていたが、そのFP1でアントネッリがクラッシュを喫してしまい、FP2序盤はマシン修復のために走行ができなかった。

 またレッドブルのセルジオ・ペレスは、FP1からFP2にかけて予防的なギヤボックス交換を実施。セッション序盤はメカニック対処に当たっていた。

 この2台はセッション折り返しを前にミディタムタイヤで走行を開始。数周を回ったが、ここで赤旗中断となった。

 レズモ2でハースのケビン・マグヌッセンがマシンのコントロールを失いスピン。1回転してアウト側のウォールにフロントから突っ込んでしまったのだ。

 マシン回収などが終わり、セッションは残り18分で再開。予選想定プログラムを継続するドライバーだけでなく、レースを見据えてロングランプログラムに移行するドライバーもいた。

 ここでアタックを行なったドライバーも、計測を終えると一度ピットに戻り、ロングランプログラムへと移っていった。

 1時間のセッションはそのまま終了。1発のタイムではハミルトンが初日を通して最速となった。2番手にはノリス、3番手にサインツJr.というトップ3で、上位にメルセデス勢やマクラーレン勢、フェラーリ勢が並んだ。

 なお、メルセデスはシートが加熱する問題をFP1から継続して抱えており、FP2のセッション中もハミルトンとラッセルから苦情が上がっていた。

 上位勢のロングランを見てみると、各車の燃料搭載量やタイヤ周回数などに違いはあるものの、ハミルトンがミディタムタイヤでのスティント終盤で1分24秒台を連発。ノリスは同様にミディタムタイヤを履き、一時1分24秒台までペースを上げたものの、終盤は1分26秒台のペースだった。

 ディフェンディングチャンピオンであるレッドブル勢は14~15番手と下位に沈んだ。ロングランではフェルスタッペンにノリスと同様のペース推移が見られた。

 フェラーリ勢はロングランでは1分24秒台後半に入れるのがやっとというところで、1分25秒台が中心。上位3チームに比べて、若干劣っているような印象だ。

 RB勢はダニエル・リカルドが8番手、角田が16番手でFP2を終えた。角田は赤旗の影響で予選想定を行なうタイミングがずれ、入念なロングランプログラム実施とはいかなかった。