東洋大京北、大智学園との乱打戦を制し2回戦へ!FW林恭成がハット達成

AI要約

東洋大京北と大智学園の激しい一戦が行われ、東洋大京北が5-3で勝利し2回戦進出を果たす。

試合では両チームが得点を取り合い、東洋大京北の林選手がハットトリックを達成し、勝利に貢献する。

東洋大京北監督はチームの改善点を指摘し、キャプテンや選手もそれぞれ試合を振り返りながら成長を誓う。

東洋大京北、大智学園との乱打戦を制し2回戦へ!FW林恭成がハット達成

 8月31日、第103回全国高校サッカー選手権東京予選の1次予選が行われ、東洋大京北は大智学園と対戦し、5-3で勝利を収め、2回戦進出を決めた。

 大智学園ボールで始まった一戦は序盤から激しく攻守が切り替わる展開で進む。先制したのは東洋大京北。7分、右サイドをドリブルで持ち上がったMF9細田暉比のグラウンダーのクロスをキャプテンのMF8白羽祥大が「ピッチがスリッピーなので狙っていました。GKの前で上手くカット出来て良かったです」の言葉通りニアで受けたボールをそのままゴールに流し込み先制に成功する。

 これに対し、大智学園も反撃に出ると14分ゴール正面からMF8與那嶺周也の放ったグラウンダーのシュートが相手GKのミスを誘い、試合を振り出しに戻す。勢いに乗った大智学園は直後の16分にもスルーパスに抜け出したキャプテンのMF10青木瑛輝がGKの位置を確かめゴールに流し込み逆転に成功する。

 しかし、喜びも束の間、今度は東洋大京北FW10林恭成がここからハットトリックを決め、大智学園に追いつき引き離しにかかる。17分、まずは相手DFとの競り合いに勝って同点ゴールを奪うと、飲水タイム明けの25分にはDFの裏に抜け出し、飛び出したGKの頭上をフワリと浮かしてループシュートを決めるとアディショナルタイムにはカットインから豪快に決めて4-2とその差を2点に広げる。

 だが、大智学園も前半終了間際にゴール前の混戦から再び與那嶺が押し込み、1点差として後半に流れを繋げる。

 嫌な形でハーフタイムを迎えた東洋大京北だったが「ボールに、ボールにとならなくていいよ。ゆっくりやろう。蹴らせないように、勇気を持って前に出よう」と高橋健介監督のアドバイスに送り出されると53分、CKからDF5風間太陽がドンピシャでヘディンシュートを決めリードを広げると、その後は大智学園の追撃をしっかり守り切って2回戦進出を決めた。

 試合後、高橋監督は「(試合の中で)ちょっとずつ良くなってきたのはあるのですが、失点を3つもしてしまったところを次に向けてまず直していかなければならないと思います。攻撃に関しても狙っている攻撃が点に結びつかなかったので、もっと精度を高めていきたいと思います」と先ずは選手に奮起を促したが「それでも5点取れたことは(選手を)褒めてあげたいと思います」と笑顔も見せた。キャプテンの白羽は「勝てて良かったです。とりあえずホッとしています」と安堵の表情を浮かべた。続けて「個人として体力面が終盤に落ちてしまったこと、チームとしては守備が3失点してしまったことは一週間かけて改善していきたいです」と反省点を口にした。

 ハットトリックの林は「勝って良かったです。3得点はチームみんなのお陰。落ち着いてやれたのが良かったと思います」と笑顔を見せつつも「チームのために走り切ることができなかった。チームのために動ける体力がつけていきたい貢献したいです」と自らを戒めた。

 一方、惜しくも再逆転が叶わなかった大智学園の仁藤秀樹監督は「何が起こるかわからないのが1回戦。後半のCKでトドメを刺されました。ギアが入るのが少し遅かったですね。難しかったです」と悔しさを滲ませた。そして「2年生が多いので新人戦に向けて、また挑戦していきたいと思います」と話した。

(文・写真=西山和広)