パリパラリンピック注目競技:ゴールボールを解説!ルールと見どころを紹介

AI要約

ゴールボールは、視覚障がい者のために考案された独特のチームスポーツで、音を頼りにプレーする競技です。

選手たちはアイシェードを着用し、鈴の入ったボールを投げ合い、音を利用して戦略を展開します。

パリ・パラリンピックでは日本チームも出場し、特に女子チームの活躍が期待されています。

パリパラリンピック注目競技:ゴールボールを解説!ルールと見どころを紹介

「ゴールボール」を知っていますか?

視覚に障害のある選手たちが、音を頼りに繰り広げる激しいプレーは、観客を魅了します。パリパラリンピックでも注目されている競技のひとつです。

ゴールボールは視覚障がい者のために考案された独特のチームスポーツです。3人1組のチームが、鈴の入った重いボールを相手ゴールに向けて投げ合い、得点を競います。選手全員がアイシェード(目隠し)を着用し、音と感覚を頼りにプレーします。

コートはバレーボールと同じ広さ(長さ18m、幅9m)で、ゴールはコート幅いっぱの9mに設置されています。試合は12分間ハーフの計24分間で行われ、鈴入りのボールを使用します。

選手たちはコートに貼られた凹凸の糸を触りながら自分の位置を確認します。仲間に声をかけコミュニケーションを取り、音で相手の動きを探りながらプレーを展開します。ボールは最大で時速60~70kmにも達し、選手は全身でこのボールを受け止めるため、「静寂の中の格闘技」とも呼ばれます。

ゴールボールの最大の特徴は、音を使った戦略です。選手たちは、ボールの鈴の音や足音を巧みに利用し、相手チームを惑わせます。わざとステップを踏んで相手を混乱させたり、複数の選手が同時に足音を立てたり、逆に音を立てずに移動して投げたり、攻撃のタイミングを読ませない頭脳戦が展開されます。

見どころは、ゴール前の攻防戦。攻撃側はタイミングを見計らい、緩急をつけたボールを投げ込み、守備側は全身を使ってボールを止めます。緊張感が高まる攻防が交互に続きます。視覚に頼らない人間の感覚の限界を超えたプレーが見られます。

ゴールボールの試合では、プレー中、観客は静かに見守る必要があります。選手たちが音を頼りにプレーするため、観客の声や音が競技に影響を与える可能性があるからです。

日本チームは男女ともに出場します。8月29日から9月5日まで男女それぞれ8チームが2グループに分かれて予選を戦います。女子日本代表は、ロンドン大会で金メダル、東京大会では銅メダルを獲得しているので、パリでの飛躍が期待されています。

一度ゴールボールの試合を観戦すれば、選手たちの全力のプレーと音の駆け引きに引き込まれること間違いありません。パリ・パラリンピックでは、ぜひゴールボールに注目し、この競技の魅力を感じてください。きっとゴールボールのファンになるはずです。