世界を敵に回した中国競泳界のスーパースターがついに“４年３か月ぶり”の競技復帰へ！ 32歳の元世界王者はどんな泳ぎをみせるのか
中国競泳界のスーパースター、孫楊が復帰を果たすことが報じられた。ドーピングによる資格停止処分が終了し、全国夏季水泳選手権での復帰が決定している。
安徽省合肥市で開催される全国夏季水泳選手権は孫楊の故郷であり、4年7か月ぶりの大会参加となる。32歳の孫楊のパフォーマンスに競泳界が注目している。
過去にはロンドンとリオ五輪で金メダルを獲得し、1500メートルの世界記録も持つ孫楊は、新たな旅と挑戦を続ける意気込みを示している。
ついに中国競泳界のスーパースター、孫楊（スン・ヤン）が競技に本格復帰するようだ。複数の現地メディアが一斉に報じている。
2018年９月のドーピング抜き打ち検査で妨害行為に及び、その後およそ３年半に及ぶ超長期の審理を経て、21年６月に「４年３か月」の資格停止処分が確定した。その停止処分が今年５月28日に終了し、孫楊は国内メディアのインタビューで「長くて大変な４年間だった。これからは競技に復帰して、新たな旅と挑戦を続けたい」と決意表明。７月26日に開幕するパリ五輪へのエントリーにも意欲をみせていたが、さすがに中国国内の選考会に間に合わず断念した。
そんな孫楊が８月25日に開幕する全国夏季水泳選手権で復帰を果たすという。会場がある安徽省合肥市は孫楊の故郷で、『捜狐体育』は「孫楊の父はバスケットボール選手で、母はバレーボール選手だった。ともに現役時代は安徽省で活躍し、孫楊が育った場所でもある。そんな懐かしい場所で彼は新たなスタートを切るのだ」と伝え、「大会参加は2020年１月以来、実に４年７かぶりとなる」と記した。
ロンドンとリオの五輪で計３つの金メダルに輝き、1500メートルの世界記録（14分31秒02）を持つ孫楊。資格停止中もハードなトレーニングに取り組んできたとされるが、現在32歳。はたしてどんなパフォーマンスを披露するのか、世界の競泳界が注目している。
構成●THE DIGEST編集部
