【競泳インターハイ3日目】竹澤瑠珂が800m自由形を大会新で制す

AI要約

競泳インターハイ3日目の模様。竹澤瑠珂が800m自由形で大会新を記録し2冠達成。

竹澤は腰のケガからの復活劇で感謝の気持ちを述べ、次は日本の頂点を目指す。

他にも平井瑞希、塩田直也、河原彩華などがそれぞれ種目での優勝を果たす。

【競泳インターハイ3日目】竹澤瑠珂が800m自由形を大会新で制す

高校生スイマーの頂点を争うインターハイ[競泳]の3日目が8月19日、佐賀県SAGAサンライズパークSAGAアクアで行われた。この日は男女の個人各4種目と800mフリーリレーの決勝が行われ、女子800m自由形は竹澤瑠珂(武蔵野3年)が大会新で制し400m自由形との2冠を獲得した。

 女子800m自由形は、400m自由形を制した竹澤がスタートから飛び出し、以降はひとり旅となった。これまでの自己ベストを優に上回るペースだが、決して無謀に突っ込んだわけではない。「800mは自己ベストが出るとコーチとも話していましたし、400mで前半を速く入りすぎてしまったので、落ち着いて入って、後半はしっかりペースを刻みつつ上げていくように泳ぎました」と、イメージしていたとおりのレース展開で泳ぎきり、8分33秒55の大会新で優勝。昨年の200、400m自由形に続き、今年は400、800m自由形での2冠となった。

「3月に悔しい思いをして臨んだこの大会だったので、その悔しさを吹き飛ばすようなレースができました」と、今大会にかける思いを語った。3月、とはパリ五輪代表選考会。日本選手権クラスの大会でも表彰台に上がることも珍しくない竹澤だが、今春は腰のケガの影響で思うような練習を積めず、決勝に残ることもできなかった。

 その悔しさからの復活劇、そして800m自由形での自己ベストは自信となったはず。

「思った泳ぎができずに水泳が嫌になってしまった時期もありましたが、家族やコーチ、仲間が支えてくれてここまでくることができました」と、語った竹澤。感謝の気持ちを胸に、次は日本の頂点を目指していく。

 女子100mバタフライではパリ五輪代表の平井瑞希(日本大藤沢3年)が56秒47で予選で出した大会記録57秒11をさらに上回るタイムで優勝。「スタートから15mのタイムが目標に対して遅れているので、明日の100m自由形でもう一度挑戦したい」と気を引き締めた。

 男子100mバタフライは塩田直也(淑徳巣鴨2年)が100m背泳ぎに続いて優勝、女子100m平泳ぎでは河原彩華(武南2年)が200m平泳ぎに続き優勝し、ともに2冠を達成した。男子100m平泳ぎでは鎌田望琥人(高岡商業3年)、男子200m背泳ぎでは白鳥航生(能代松陽3年)が最上級生の意地を見せた。男子1500m自由形は丹野義大(埼玉栄2年)が制し、女子200m背泳ぎでは井出柚紀(ふじみ野)が1年生優勝を果たした。