充実の2大会連続入賞 三浦、自賛のレース運び―陸上〔五輪〕

AI要約

三浦選手が男子3000メートル障害で8位に入賞し、楽しみながら走ったことを語る。

三浦選手は海外の経験を生かし、世界レベルの選手として活躍し、今後の飛躍に期待がかかる。

三浦選手はメダル獲得を目指し、来年の世界選手権に向けて更なる成長を誓っている。

 各選手の思惑が交錯し、ペースは乱高下。

 男子3000メートル障害の魅力が詰まった決勝で、三浦が8位に食い込んだ。「走っていて、すごく楽しかったレース」。個人トラック種目の日本勢では初の2大会連続入賞を果たし、充実の表情だった。

 序盤はハイペースで進み、途中から集団が凝縮。外国勢の揺さぶりに対し、臨機応変に位置取りを変えた。「決してリズムを崩すことなく進めていた。走りとしてはうまかった」。ラスト1周で後方からスパート。世界記録保持者のギルマ(エチオピア)が転倒する波乱も起こる中で入賞は確保し、「今年のレースの中で一番、足がさえていた」と自賛した。

 順大2年で迎えた東京五輪で7位に入り、昨夏の世界選手権は6位。この種目で日本の第一人者としての地位を築き、「天職」とも表現する。積み重ねてきた海外転戦の経験を生かし、きっちりピークを大舞台に合わせ、ライバルと渡り合える走りができた。

 目標はメダル獲得と公言していただけに悔しさも残り、「もっと上位で勝負できる選手に」との向上心も募る。来年の世界選手権東京大会は「大きなチャンスと捉えてやっていきたい」。まだ22歳の日本記録保持者は、さらなる飛躍を誓った。