不安にのまれた泉谷 前半不調、決勝届かず―陸上・男子110障害〔五輪〕

AI要約

泉谷は準決勝で敗れ、自身の課題を感じながら競技から解放された。

前半の課題が響き、五輪に対する気持ちに揺れ動きがあった。

来年の世界選手権に向けて慎重に準備を進めることを決意した泉谷。

 嫌なイメージに打ち勝てないまま、準決勝で姿を消すことになった。

 男子110メートル障害の泉谷は「うすうす、こうなるのではないかというのが自分の心にあった」。

 2、3台目のハードルが足に当たるなど、波に乗れない。最終盤に差を詰めたが、全体のタイムで村竹に0秒06及ばなかった。課題に感じていた前半の内容が響いた。「絶対に決勝に行くという目標だったが、力及ばずという感じ」。現実をそう見詰めた。

 昨年の世界選手権のこの種目で、日本選手初の入賞となる5位に。五輪でも日本勢初の決勝進出へ期待が高まった。一方で「直前になって、五輪にあまり出たくない気持ちが大きくなってしまった」。課題が自分の中で膨らみ、消化できなかった。

 「これで終わって、解放されて、少しすっきりした気持ちもある」と率直な思いを口にした。来年の世界選手権は東京で開催される。「ちょっと整理しながらやっていきたい」。慎重に話した。