決勝進出の藤波朱理 文田健一郎の金メダルに決意再び「かっこよかった。必ずこうなりたい」…パリ五輪
藤波朱理が女子53キロ級で決勝進出を果たし、銀メダル以上を確定させた。
彼女は準決勝でも圧倒的な力を見せ、明日の決勝を心待ちにしている。
同じ日体大出身の文田健一郎の金メダルは藤波に大きな刺激を与えた。
◆パリ五輪 第13日 ▽レスリング(7日、シャンドマルス・アリーナ)
女子53キロ級の藤波朱理(日体大)は準決勝で東京五輪銀メダルの龐倩玉(中国)に10―0のテクニカルスペリオリティー(TS)で勝利し、決勝に進出。銀メダル以上を確定させた。これで公式戦の連勝記録を136に伸ばした。
初戦から2試合連続のフォール勝ちで進んだ準決勝でも、力の差を見せつけた。開始1分30秒で、バックを取り先制。その後も長い手足を生かした攻撃で、得点を重ねていった。
以下、現地での一問一答。
―試合を迎えるまでは、どんな気持ちで。
「本当にドキドキ、ワクワクっていう両方の気持ちで。ここまで来たからには楽しみたいっていう思いと、絶対に勝ちたいという思うと。いい気持ちでここまで挑めたので、本当に全て、あとは明日1試合にすべてをかけたい」
―須崎優衣、尾崎野乃香が試合を終え、五輪の難しさというのは感じるか。
「本当に簡単にはいかないというか、身に染みて感じた。自分のやることは変わらないので、自分のことに集中して試合に挑んだ」
―同じ日体大出身の文田健一郎の金メダルは大きな刺激に?
「はい。昨日選手村の方で見ていて、もう本当にかっこよくて。明後日っていうか、2日後には必ずこうなりたいっていう風に思った」
―明日の決勝は一番待ち望んいた相手(エクアドルのルシアジャミレス・ジェペスグスマン)。
「本当に待ち望んでいた、引き寄せた相手だなっていうふうに思う。去年勝ってはいるけど、悔しさも残る一戦で、彼女のことを思って私は今までやってきたし、オリンピックチャンピオンになるために今までやってきた。本当にあと1試合、全てをかけてオリンピックチャンピオンになりたい」