中日・立浪和義監督、「けじめをつけます」退任表明 就任後2年連続最下位、今季は一時単独首位に立つも…ずるずる順位下げ

AI要約

中日の立浪和義監督が今季限りで退任することが18日、決まった。立浪監督は3シーズンでチーム再建を試みたが、結果を出すことができず、自ら退任を表明した。

立浪監督は就任後、チームの抜本的改革に着手し、若手の起用や外国人選手の獲得を進めたが、成績は振るわず2年連続最下位に沈んだ。

今季も補強を図りながら、一時は単独首位に立つものの、結果を出すことができず、最下位に低迷。球団は後任監督の選定に着手することになった。

中日・立浪和義監督、「けじめをつけます」退任表明 就任後2年連続最下位、今季は一時単独首位に立つも…ずるずる順位下げ

◇18日 中日3―8阪神(バンテリンドームナゴヤ)

 中日の立浪和義監督が今季限りで退任することが18日、決まった。この日の阪神戦(バンテリン)に敗れ、立浪監督は試合後、「3年目で自分自身、結果を出さないといけない年だった。けじめをつけます」と自ら退任を表明した。

 チーム再建を託されたミスタードラゴンズは、3シーズンで背番号73のユニホームを脱ぐことになった。ここまで134試合、54勝72敗8分けで借金18。球団史上初の2年連続最下位で迎えた今季は4月こそ8年ぶりの単独首位に立つなど快進撃をみせたが、夏場以降一気に借金が増えていった。

 立浪監督は2021年オフに就任すると、チームの抜本的改革に着手。当時高卒3年目だった岡林がレギュラーに定着するなど成果も出たが、1年目は最下位に終わった。そのオフにはレギュラー二遊間だった京田、阿部をトレードで放出。アキーノら外国人野手を獲得し、若手の積極起用にも踏み切ったが、外国人野手に結果は出ず、若手起用も失策が大幅増と副作用も強かった。現役ドラフトで加入した細川が24本塁打を放つなど目覚ましい活躍をみせたが、球団史上初の2年連続最下位に低迷した。

 契約最終年の今季は巨人を退団した中田を獲得するなど補強にも力を入れた。4月に6連勝を飾るなど単独首位に立ったが、その中田も度重なる故障で機能せず、得点もここまでリーグワーストと改善されなかった。先発陣も高橋宏が奮闘したが、開幕投手の柳、一本立ちしてほしかった梅津、故障明けの大野らがふるわなかった。またビジターでは13連敗を記録するなど、これまで苦手にしてきた敵地での戦いも克服できなかった。

 球団はここから後任選びに着手することになる。

 ▼立浪和義(たつなみ・かずよし) 1969年8月19日生まれ、大阪府出身の55歳。大阪・PL学園高からドラフト1位で88年に中日入団。1年目から開幕スタメンを勝ち取り、新人王に輝くなど巧打好守の内野手として活躍。4度のリーグ優勝と2007年の日本一に貢献し、09年限りで現役引退した。ベストナイン2度、ゴールデン・グラブ賞5度。通算2586試合出場で2480安打、打率2割8分5厘、171本塁打、1037打点。通算487二塁打はプロ野球最多。13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では日本代表の打撃コーチ。19年1月に野球殿堂入り。21年オフに中日監督に就任した。