【阪神】西勇輝、熱投甲子園6回1失点!きょう三重大会決勝の母校菰野に勇気づける快投!

AI要約

阪神西勇輝投手(33)が母校の菰野の快進撃に応える快投で4連勝に貢献

後輩たちにエールを送り、3年ぶりの甲子園出場を目指す菰野に勇気づけ

高校時代の西勇輝投手のリーダーシップとプロ入り後の成長について

【阪神】西勇輝、熱投甲子園6回1失点!きょう三重大会決勝の母校菰野に勇気づける快投!

<阪神4-3中日>◇28日◇甲子園

 後輩たちに届け! 阪神西勇輝投手(33)が、母校の菰野(こもの、三重)の快進撃に応える快投で4連勝に貢献した。

 4回2死から5回に4者連続三振を奪うなど、今季最多タイの7奪三振。5勝目はならなかったが、6回4安打1失点でゲームメークした。今季15試合の先発で12度目のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)という超抜群の安定感。後輩たちが目指す甲子園から、エールを送る魂の88球だった。

 「頑張って欲しい。3年間頑張ってきて、次勝ったら甲子園。いろんな気持ちがあると思うけど、冷静にやってほしい」

 母校の県立菰野がきょう29日、三重大会決勝で私学の鈴鹿と戦う。勝てば自身が3年時に出場した08年以来となる夏の甲子園が決まる。その前日、後輩たちを勇気づける快投となった。

 菰野時代が現在の礎になっている。「県では負ける感じはなかった」と振り返るほど、三重ではずばぬけた存在だった。プロを目指して他県の強豪との対戦で切磋琢磨(せっさたくま)。甲子園では9回完投も初戦の仙台育英(宮城)戦で敗退したが、私学の猛者から学んだ体験は何倍も成長させてくれたという。

 「自分がちっぽけと思えた方が、どんどんうまくなる。そういう経験があったからプロに行けたと思います」

 あれから16年。チーム最年長右腕は、最前線で先発陣を支えている。一回りも二回りも大きくしてくれる甲子園の舞台。後輩たちよ、聖地をつかめ!【波部俊之介】

 ◆高校時代の西勇と甲子園 07年菰野2年夏の三重大会決勝は、宇治山田商相手に完投したが4失点で敗退。08年3年夏の決勝も同校との再戦となり、今度は完投勝利でリベンジし、高校時代唯一の甲子園出場を果たした。1回戦の仙台育英(宮城)戦で完投したが、13安打を浴び4失点で敗れ、校歌を歌うことはできなかった。「悔いはない。楽しかった。(プロに)行きたい気持ちはある」と宣言。同年ドラフト3位でオリックスに指名された。