永山竜樹、不可解な判定にも屈せず銅メダル「正直何が起きたかわからなくて」/柔道

AI要約

永山竜樹は、不可解な判定に翻弄されるも、銅メダルを獲得したものの金メダルを目指していたため悔しい思いを抱いている。

永山は準々決勝で意識を失ったとして一本負けの判定を受け、その後も納得がいかず抗議したが失敗し、畳から下りることを余儀なくされた。

永山は判定については納得できない部分もあるが、今後の成長に活かすために自分の負けに対する反省をしている。

永山竜樹、不可解な判定にも屈せず銅メダル「正直何が起きたかわからなくて」/柔道

パリ五輪第2日・柔道(日本時間28日、シャンドマルス・アリーナ)不可解な判定に翻弄された。男子60キロ級の永山竜樹(28)=SBC湘南クリニック=は、準々決勝で敗戦。その後、敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦にも勝って銅メダルを獲得したが、笑顔はなかった。

「やっぱり金メダルを目指してやってきたので、悔しい気持ちです…」

初戦の2回戦をゴールデンスコアの延長戦の末に、反則勝ちで勝利。迎えた準々決勝、昨年の世界選手権王者のガリゴス(スペイン)に寝技に持ち込まれたが、主審の「待て」がかかる。永山が力を緩めたが、その後も力を緩めず締め続けた相手の片手締めが決まる。意識を失ったとして、一本の判定が出た。

「(『待て』の声が)聞こえてました。そのあともちょっと耐えていたんですけど、(『待て』が)かかってからちょっと長くて、気づいたらああいう形になっていた」

永山は呆然と畳に立ち尽くした。「正直何が起きたかわからなくて」。その後も、判定に納得がいかない永山は畳から下りずに、何度も映像判定を要求した。数分間抗議したが認められることはなく。審判に促されて一礼して会場を後にした。

判定について納得ができているか問われると、数秒沈黙した。「でも、結果が出てしまったので、そのことを考えても仕方ないし、自分が気を抜いた、自分の隙が生んだ負けだと思うので、そこは今後の教訓にして成長したい」。この悔しい銅メダルを4年後に生かす。(山下幸志朗)