滋賀学園が15年ぶり夏の甲子園へ 決勝で背番号10・脇本耀士が2安打完封【高校野球滋賀大会】

AI要約

滋賀学園が15年ぶり2度目の全国高校野球選手権滋賀大会優勝を果たし、脇本耀士投手が140キロを超える速球で完封勝利を収めた。

脇本投手は悔しさを糧にして下半身を鍛え、イメージトレーニングで1年間準備を重ね、新たなエースとして活躍した。

山口監督も想定外の完投に驚き、チームは15年ぶりの夏の甲子園出場を果たした。

滋賀学園が15年ぶり夏の甲子園へ 決勝で背番号10・脇本耀士が2安打完封【高校野球滋賀大会】

◇27日 全国高校野球選手権滋賀大会決勝 滋賀学園5―0綾羽(マイネットスタジアム皇子山)

 滋賀学園が15年ぶり2度目の優勝を果たした。気温35度に迫る酷暑の中、背番号10の脇本耀士投手(3年)は球数が100球を優に超えていた9回、余力を振り絞った。直球はおおむね130キロ台後半だったが、最終回は140キロ台を連発し、「最期まで緩まずに集中できた」と三者凡退締め。2安打完封で甲子園の切符をつかみ取った。

 山口達也監督(53)は「完投は想定していなかった」と驚き半分。継投を考えていた指揮官のゲームプランを覆す快投だった。

 1年前、近江に7―8で惜敗した決勝を糧にした。リリーフで登板し悔しさを味わった脇本は「自分に甘えがあった」と反省。冬場は下半身を徹底的に鍛え、ブルペンでは「(夏の決勝が行われる)皇子山をイメージしていた」と日ごろから仮想決勝で投げ込んだ。

 「以前はボールが続くとグダグダになっていた。切れやすいタイプだった」と笑い、同居するもろさを今度は完璧に封じ込めた。「この1年で心が成長したね」とは山口監督。15年ぶりの夏の甲子園へ、頼もしい新エースが台頭した。