スタンドがどよめいた! 滋賀学園・プロ注ショートがクローザーで登板、いきなり快速球【24年夏・滋賀大会】

AI要約

春の県大会を制している滋賀学園が7回コールド勝ちで2年連続の決勝進出。プロ注目の岩井 天史(3年)が活躍し、打撃・守備で能力を発揮。

岩井は痛烈な適時二塁打を放ち、投手としても登板。ピッチングに苦戦しながらもトリプルプレーを決め、無失点で試合を締めた。

岩井は今後の登板に意欲を示し、チームは15年ぶりの夏の甲子園出場を目指して全員野球で挑む決意。

スタンドがどよめいた! 滋賀学園・プロ注ショートがクローザーで登板、いきなり快速球【24年夏・滋賀大会】

<第106回全国高等学校野球選手権滋賀大会:滋賀学園9-2草津(7回コールド)>◇25日◇準決勝◇マイネットスタジアム皇子山

 春の県大会を制している滋賀学園が7回コールド勝ちで2年連続の決勝進出。3番遊撃で出場したプロ注目の岩井 天史(3年)は3打数2安打1打点の活躍を見せた。

 岩井は1点リードの3回表に右前安打で出塁。7対2で迎えた6回表には無死二塁からライト線に痛烈な適時二塁打を放った。「相手の球に対してしっかりアジャストした結果」と頷く。

 守備でも三遊間の深い当たりの打球を強肩を生かしてアウトにするなど見せ場を作り、攻守で能力の高さを見せつけた。

 9対2と無失点で抑えればコールド勝ちとなる7回裏には岩井がマウンドへ。実は昨秋の県大会でも登板しており、最速は145キロを誇る。

「もっと前の試合で投げさせたかったんですけど、チャンスがなかったので、ここで1回投げさせておきたいと思いました」と山口達也監督。この夏は初登板だったが、練習試合でも登板を重ねており、投手としても戦力として計算に入れているようだ。

 投球練習では144キロを計測。スタンドからはそのスピードからどよめきの声が上がった。

 しかし、「どよめきがプレッシャーに感じて、オドオドしてしまって、自分本来のピッチングができなかった」と連続四球と安打で無死満塁のピンチを招く。それでも次打者をセカンドライナーに打ち取ると、飛び出した二塁走者と一塁走者をアウトにしてトリプルプレーが成立。何とか無失点で締め、コールドゲームを成立させた。

「今日でしっかり慣れたので、今後登板する時はしっかり投げ切れるかなと思います」と話した岩井。決勝でも登板する機会があるかもしれない。

 昨夏は決勝で近江に1点差で敗れている滋賀学園。「チーム一丸となって相手を倒しに行きたいです」と岩井は意気込んだ。15年ぶりとなる夏の甲子園出場に向けて、全員野球で挑む。