耐久、準々決勝で敗退 春夏連続の甲子園出場逃す 高校野球

AI要約

春夏連続の甲子園出場を目指した耐久は、4強目前で夢がついえ、涙を流す結果となった。

試合では先行を許し、主将や先発投手が奮闘するも勝利に届かず、悔し涙を流す場面もあった。

残り試合を全力で戦い、再び甲子園を目指したいという選手たちの意気込みが伝わってきた。

耐久、準々決勝で敗退 春夏連続の甲子園出場逃す 高校野球

 第106回全国高校野球選手権和歌山大会は24日、和歌山市の県営紀三井寺球場で準々決勝があった。春夏連続の甲子園出場を目指した耐久は、4強目前で夢がついえた。昨夏1回戦で敗れた相手に雪辱を果たせず、ナインは涙を流した。

 前半で近大新宮に3点を先行される苦しい展開。六回に主将の赤山侑斗(3年)の適時二塁打で1点を返したが、八回は2死満塁で追加点を奪えなかった。ゲームセットまで声をからした主将は「力を出し切ることしか考えてなかった」と目を赤くはらした。

 先発した冷水孝輔(同)は七回まで毎回の11安打を浴び、勝負どころで踏ん張れなかった。甘く入ったスライダーを狙われ「ボールのキレ、高さ、コースも良くなかった。直球も詰まりながら外野に落とされた」と悔し涙をぬぐった。中軸の一人が体調不良で欠場する不運もあり、井原正善監督は「気持ちがはやり、体の開きも早くなったのではないか」とかばった。

 それでも、センバツでマウンドに立った右腕は「注目される分、自分が引っ張って勝利に貢献したかった」。八回は3者連続三振に切って取り、意地を見せた。「センバツに出たプライドもあった。もう一度甲子園に行きたかった」。気迫を前面に押し出し、最後にその片鱗(へんりん)を見せた。【藤木俊治】