【高校野球・大阪大会】東海大大阪仰星、39年ぶり決勝進出 悲願夏の甲子園あと1勝「つなぐ野球、あしたもできたら」監督意気込む

AI要約

東海大大阪仰星が39年ぶりの夏の甲子園決勝進出を果たす

4番・藤田心一の活躍がチームを勝利に導く

上林監督の指導のもと、チームは粘り強い試合展開を見せる

【高校野球・大阪大会】東海大大阪仰星、39年ぶり決勝進出 悲願夏の甲子園あと1勝「つなぐ野球、あしたもできたら」監督意気込む

◇27日 全国高校野球選手権大阪大会準決勝 東海大大阪仰星3―1大阪商業大高(大阪シティ信用金庫スタジアム)

 初の「夏の甲子園」を目指す東海大大阪仰星は4番・藤田心一(しんいち)一塁手(2年)が2打点を挙げて、1985年以来、39年ぶりとなる決勝進出を決めた。

 2年生ながら4番を任されている藤田は、初回に先制の左犠飛を打ち上げ、1点リードの3回には左翼へ適時二塁打を放った。

 「ベンチに入れなかった3年生のために絶対、活躍しようと思っています」と藤田。今大会ここまで「調子は良くなかった」という。そこでノーステップで打っていた打撃を「しっかりとタイミングを取って打つことを意識しました」。その結果がチームを勝利に導く2打点につながった。

 同校は春のセンバツに1996年、2000年と2度出場しているが、夏の全国選手権はまだ出場がない。39年前の決勝で敗退した時に2年生の一塁手だった上林健監督(56)は「藤田はこの前の試合でふがいない結果に終わったので、頭をきれいに五厘(刈り)にしてきて、この試合に懸ける思いはあったと思う。上級生に支えられてプレーしてきたので、その恩返しがきょうできたと思います」とたたえた。

 上原浩治、建山義紀という同期2人の元メジャーリーガーを輩出した同校。当時監督を務めていたのも上林監督だ。39年前、清原和博と桑田真澄の「KKコンビ」を擁したPL学園に0―17と大敗。当時はことごとくPL学園の壁にはね返された。

 監督として初めて迎える夏の決勝。「1日1日成長していこうとやってきた。相手どうこうよりも、きょうみたいにつないでつないで、粘って粘っていくのが、この子たちの野球。飛び抜けた選手もいない。みんなで協力してやっていこう。投手もみんなでつないでやっていこう、というのが1年間やってきたことなので、それがあしたもできたら」と意気込んだ。