「柏崎から甲子園へ」 プロ注目右腕を攻略した新潟産大付の秘策

AI要約

新潟産大付がノーシードで初の甲子園出場を決めた快進撃を果たす。

新潟産大付が帝京長岡を破り優勝し、日本文理など強豪校を打ち破る姿に吉野公浩監督が称賛。

チームの合言葉は「柏崎から甲子園へ」で、初の甲子園出場を果たし地域を盛り上げた。

「柏崎から甲子園へ」 プロ注目右腕を攻略した新潟産大付の秘策

◆第106回全国高校野球選手権新潟大会 ▽決勝 新潟産大付4―2帝京長岡(26日・ハードオフ新潟)

 指を天に向け、全員で歓喜の輪を作った。ノーシードの新潟産大付が初の甲子園出場を決めた。日本文理など強豪を破っての優勝に、吉野公浩監督(57)は「新潟県人らしく粘り強く戦ってくれた。頼もしくなった」と称賛した。

 相手は帝京長岡のエースでプロ注目右腕・茨木佑太(3年)。指揮官は序盤の不安定さを見抜き、狙いを定めた。2回1死三塁、6番・中村心虹(こう)左翼手(3年)の中越え適時三塁打で先制すると、7番・千野虹輝右翼手(3年)も続き2点目を追加。5回にも2点を奪い好投手を攻略した。

 チームの合言葉は「柏崎から甲子園へ」。同校の所在地・柏崎市には夏の甲子園出場校がなかった。主将・平野翔太(3年)は「地域を盛り上げたかった。本当に良かった」と安どの表情を浮かべた。

 夢の聖地は吉野監督にとっても初めての舞台。「どういうところか分かりませんが、勝ちたいです」。止まらない快進撃を、甲子園でも続ける。(松永 瑞生)