負傷者続出…短期決戦の厳しさ説く熊谷紗希「こうなることがあり得るのが五輪」「いるメンバーでやるしかない」

AI要約

日本女子代表がスペインに敗れ、清水梨紗の負傷や不安要素が増えたことにより次戦に向けて準備を進めることを強調。

熊谷紗希は登録人数が狭い五輪における困難さを認識し、チーム全体での団結を訴える。

次戦はブラジルとの対戦で、チームは梨紗の分までプレーし、必勝を目指す。

負傷者続出…短期決戦の厳しさ説く熊谷紗希「こうなることがあり得るのが五輪」「いるメンバーでやるしかない」

[7.25 パリ五輪GL第1節 日本女子 1-2 スペイン女子 ナント]

 負けた悔しさ、負傷した仲間の悔しさを噛みしめ、次戦に目を向けた。後半21分、日本女子代表(なでしこジャパン)不動の右SB清水梨紗が負傷。担架で運ばれ、ピッチを後にした。キャプテンDF熊谷紗希は「もちろん、私はまだ梨紗の状況は把握していない」と前置きしたうえで「一番悔しいのは梨紗だから」と思いを語った。

 日本は優勝候補スペインに挑み、前半13分に先制に成功。だが、その後は守勢が続いて前後半で2失点。初戦は黒星スタートとなった。熊谷は「最低でも勝ち点1くらい……というところはあったが、いまはこの結果を受け止めて、次に向かうしかない」と気持ちを切り替える。「まだまだ戦いは始まったばかりで、すぐに次の試合が来る。そこに向けていい準備をしたい」と力を込めた。

 ただ、ここにきて不安要素が増えている。日本は清水が負傷し、さらに練習で別メニューが続いていた北川ひかるや林穂之香もバックアップメンバーと入れ替わった。

 北川と林に関して、チームは初戦24時間前まで可能だったバックアップメンバー4人を含めた22人外の選手と入れ替えず。池田太監督も「日に日にチームでトレーニングしている状態」と復調をほのめかしていた。スペイン戦のウォーミングアップにも姿を見せていたが、直近の試合に間に合うかどうかは不透明だ。

 熊谷は登録人数が狭い五輪ならではの戦い方を強調する。「こうなることがあり得るのがオリンピック」。そのうえで「いるメンバーでやるしかない」と決意を新たにする。

「梨紗の分まで残っている自分たちがやるしかない。もし梨紗が戻ってこれるなら、そこまで自分たちがつなげなきゃいけない。本当にもうやるしかない」。日本は中2日を開けた28日にグループリーグ第2節でブラジルと対戦する。