ドローン偵察でカナダ代表スタッフ追放 パリ五輪サッカー女子
パリ五輪で連覇を目指すカナダ代表のサッカー女子チームのアシスタントコーチと分析官が対戦相手ニュージーランドの練習にドローンを飛ばして偵察し、処分を受けた。
2人はニュージーランドの練習中にドローンを飛ばし、分析官は執行猶予付きの禁錮刑を課された。
カナダ代表監督もニュージーランド戦で指揮を執らず、COCやIOC、FIFAとの連携で調査を行い、さらなる措置を検討する。
【AFP=時事】パリ五輪で連覇を目指すサッカー女子カナダ代表のアシスタントコーチと分析官が、対戦相手ニュージーランドの練習にドローンを飛ばして偵察したとして、帰国処分となった。
2人は今週に仏南東部サンテティエンヌ(Saint-Etienne)で行われたニュージーランドの練習にドローンを飛ばしたとされる。
サンテティエンヌの裁判所がAFPに明かしたところによれば、分析官は同日に出廷して罪を認め、執行猶予付きの禁錮8月を科された。
この件を受け、カナダのベブ・プリーストマン(Bev Priestman)監督は、25日に行われるニュージーランドとの初戦では自身も指揮を執らないと発表した。
プリーストマン監督は「チーム全体を代表してニュージーランドサッカー協会(New Zealand Football)の選手とスタッフならびにカナダ代表の選手に謝罪したい」と述べ、「私には最終的な責任がある」として、自身がニュージーランド戦で指揮を執るのは不適切だと判断したと説明した。
カナダオリンピック委員会(COC)は、国際オリンピック委員会(IOC)や国際サッカー連盟(FIFA)と連携していると明かし、引き続き調査を行いながら必要に応じてさらなる措置を講じるとしている。【翻訳編集】 AFPBB News