杜若、豊橋中央に快勝でベスト4進出 元中日・山内壮馬ら擁した2003年以来21年ぶり【高校野球愛知大会】

AI要約

杜若が、昨夏に阻まれた壁を越え、2003年以来の4強進出を果たした。

就任3年目の監督が大きな一勝に喜びを感じ、選手の成長を実感する。

チームの歴史で経験のない未知の領域に挑み、夢の甲子園出場に向けて進んでいる。

杜若、豊橋中央に快勝でベスト4進出 元中日・山内壮馬ら擁した2003年以来21年ぶり【高校野球愛知大会】

◇24日 全国高校野球選手権愛知大会準々決勝 杜若8―3豊橋中央(岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)

 杜若が、昨夏に阻まれた高い壁を越えた。序盤に大量リードを奪い、先発の西脇光世投手(2年)が踏ん張って流れを渡さなかった。元中日の山内壮馬、元楽天の長谷部康平両投手らを擁した2003年以来、21年ぶりの4強進出を決めた。

 「昨年はベスト8で全く通用しなかった。本当にうれしい」。「ユウキ」の登録名で近鉄などで通算28勝を挙げた就任3年目の田中祐貴監督(45)が、大きな一勝に目を細めた。

 1年前の7月25日。15年ぶりに8強入りした勢いそのままに中京大中京との準々決勝に挑んだが、1―14で屈辱の5回コールド負けを喫した。この一年は「あの先への挑戦」とテーマを掲げ、フィジカル面や試合前の調整方法なども見直してきた。「去年は整列した時に、もう『これはかなわない』と思った。一年で本当にたくましくなった」と選手の成長を実感する。

 今夏は1、2回戦の接戦を勝ち切り、試合を重ねるごとに選手が自信をつけた。この日も1回から毎回得点し、4回で5―0。西脇は5回まで無安打に封じた。球数が100球に達した7回あたりで制球が乱れたが、8イニング4安打3失点と粘った。

 ここからはチームの歴史で経験のない未知の領域。まずは初の決勝進出で、夢の甲子園出場に王手をかけたい。「あの先へいけた。3年生と、いけるところまでいきたい」と西脇。杜若ナインが目標のその先へと突き進む。