「なぜ飲酒、喫煙に至ったのか?その背景を知りたい」青学大の原晋監督が体操女子・宮田笙子のパリ五輪辞退に私見「個人だけの問題なんだろうか?」

AI要約

宮田笙子がパリ五輪代表主将を務めるも、喫煙・飲酒による代表行動規範違反が発覚し、出場辞退を余儀なくされた。

原晋監督や多くの著名人らの意見が賛否両論を呼び、宮田の再起に向けてのサポートが声明されている。

この問題は体操界や大学体育界全体の問題性にも触れ、指導者の責任や選手の成長について考えさせられる。

「なぜ飲酒、喫煙に至ったのか?その背景を知りたい」青学大の原晋監督が体操女子・宮田笙子のパリ五輪辞退に私見「個人だけの問題なんだろうか?」

 大学駅伝界の名将も見過ごすことができなかった。

 去る7月19日、日本体操協会は都内で緊急会見を開き、パリ五輪の体操女子代表の主将を務めていた宮田笙子(順天堂大学)が代表行動規範の違反が認められたため、オリンピック出場を辞退したと発表した。

 4年に一度の祭典開幕まで1週間と迫ったなか、日本列島に激震が走った。今月15日に内部通報による情報提供をもとに、宮田の喫煙疑惑が急きょ浮上した。同協会は16日にコーチを通じて本人に確認し、18日午後に事前合宿中のモナコから緊急帰国させて両親同席のもと、協会と所属の順天堂大学による聞き取りを調査した。その結果、6月末から7月までの間にプライベートでの喫煙と、ナショナルトレーニングセンター(NTC)の居室内での飲酒行為があったことが確認された。

 会見冒頭で陳謝した藤田直志会長に続き、同席した西村賢二専務理事は、「事実確認の結果(協会と宮田の)両者で話し合い、出場辞退に至ったことを報告します」と説明。日本オリンピック委員会(JOC)によれば、故障や病気以外でオリンピック出場を辞退するのは、日本選手団で史上初のケースだという。文字通り、前代未聞の事態である。

 体操女子エースの喫煙・飲酒による代表行動規範違反は国内外で波紋を広げ、多くの著名人や元アスリートらが賛否両論を巻き起こし、意見が乱れ飛んでいる。そんななか、今年1月の第100回箱根駅伝で2年ぶり7度目の総合優勝を飾った青山学院大学の原晋監督は自身のX(旧ツイッター)を更新し、パリ五輪代表を辞退した宮田について「そもそもなぜ飲酒、喫煙に至ったのか?その背景を知りたいな」と私見を述べている。

 加えて、宮田が19歳(9月で20歳)の現役学生という立場であることに言及。「体操界の問題?大学体育界の問題?友人関係?はたして個人だけの問題なんだろうか?」と投げかけるように、指導者の責任や選手自身の反省と成長について思いを綴った。

 宮田が所属する順天堂大学は19日、公式サイトで声明を発表。「本件を誠に遺憾」としながら、同選手の再起に向けてサポートすることを宣言している。

構成●THE DIGEST編集部