仙台育英が決勝進出「このマウンドは自分のもの」武藤陽世が得意球場で最速更新148キロ/宮城

AI要約

仙台育英が古川学園を破り、3年連続の決勝進出を果たす。

武藤陽世投手が148キロの自己最速をマークし、6回2安打無失点の好投。

決勝は仙台育英と聖和学園の対戦となり、明日楽天モバイルパーク宮城で行われる。

<高校野球宮城大会:仙台育英5-2古川学園>◇21日◇準決勝◇楽天モバイルパーク宮城

 仙台育英が古川学園を破り、3年連続の決勝進出を決めた。先発の武藤陽世投手(3年)が自己最速を1キロ上回る148キロをマークし、6回2安打無失点の好投をみせた。聖和学園は仙台商との接戦を制し、2年ぶりの決勝進出。佐藤煌馬内野手(2年)が3-1の5回1死二、三塁で左越え3ランを放つなど、2安打4打点と活躍した。22年と同じ顔合わせとなる決勝は、明日23日午前10時から楽天モバイルパーク宮城で行われる。

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 お得意球場で勝利へ導いた。仙台育英・須江航監督(41)の狙いは、楽天モバイルパーク宮城での試合に武藤を合わせることだった。昨夏、同球場で行われた東陵との準決勝で3回2安打4奪三振無失点。同監督は「地面反力を使う投手なので(土が)硬いプロ仕様のマウンドだと彼の真っすぐが伸びる。昨年からの狙いだった」。これが功を奏した。投球の8割が直球。さらに自己最速を更新する148キロをマークした。指揮官は「狙い通りだった。この1年間で一番良い投球だった」と称賛した。

 武藤はスコアボードに0を並べるたびに喜びを爆発させた。前夜は「良い感覚を思い出すため」に、昨夏準決勝の動画を見返した。もともとの相性の良さに、この1年で培った経験がある。「このマウンドは自分のものだ」と自信を持って腕を振った。3年連続甲子園出場まであと1勝。「3年生として『自分がやらなくてはいけない』という責任感はあるが、それを感じすぎずに堂々と投げていきたい」と気を引き締めた。